デイビッド・シュワルツ氏のAI生成画像(画像=Reve AI)

Ripple元CTOでXRP Ledgerの主要設計者として知られるデイビッド・シュワルツ氏が、自身のSNS投稿をXRP相場の「秘密のサイン」と結び付ける見方を否定した。バグパイプのGIFを投稿した意図について、個人的なユーモアにすぎず、投資シグナルではないと説明している。

ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、シュワルツ氏は9月22日、自身がXに投稿したGIFを巡って広がった憶測に反応した。発端となったのは、オンライン上のやり取りの中で投稿したバグパイプのGIFだった。

バグパイプは、XRPコミュニティでは古くから象徴的なモチーフの1つとされてきた。過去には匿名の「Bearableguy123」が、XRP価格が589ドルまで上昇し得ることを示唆する謎めいた投稿を行い、その代表的な画像の1つに、月を背景に宇宙飛行士とバグパイプを組み合わせたビジュアルが使われたことがある。

この画像はその後、XRPコミュニティでミームとして定着し、関連するミームコインやNFTプロジェクトでも繰り返し用いられてきた。こうした経緯から、一部ユーザーは今回のGIF投稿を過去の投稿と結び付け、相場上昇の前触れではないかと受け取った。

実際、バグパイプは歴史的に隊列の招集や行進の先導、前進の合図に使われてきたとして、今回の投稿にも「何かが始まる」という意味が込められているのではないかとの見方が広がった。

これに対し、シュワルツ氏は直接応答した。「言い換えれば、バグパイプが鳴り始めたら動くとき、という意味かもしれない」としつつ、結論としては「バグパイプから離れるときだ」と投稿し、隠れたメッセージだとする解釈を事実上打ち消した。

シュワルツ氏は以前から、XRPを巡る陰謀論や過度な価格予測に否定的な立場を示してきた。いわゆる「魔法のボタン」の存在や、裁判所がXRPの移動を制限しているとの見方、さらにXRPを世界の基軸通貨にするための政府の秘密計画といった主張についても、事実ではないとの認識を示している。

また、そうした根拠の薄い物語を投資判断の材料にすべきではないとも繰り返し訴えてきた。裏付けの乏しい話に金銭や時間、感情まで投じれば、結果的に投資家自身をミスリードしかねないという考えだ。

とりわけ、XRPが長期的に1万ドルまで上昇するとの極端な見通しには懐疑的な姿勢を取る。大口投資家が一定期間内にその水準の実現可能性を本当に高く見ているなら、そうした期待は現在の市場価格にもっと強く織り込まれているはずだ、というのが同氏の見方だ。

もっとも、シュワルツ氏がXRPコミュニティのミーム文化そのものを全面否定しているわけではない。アバターの変更やトラストラインとのやり取りなど、軽い形でコミュニティ文化に応じた例もある。

ただ、冗談やミームが実際の金融助言や投資シグナルとして受け止められることには明確に線を引く。今回のバグパイプを巡る一件でも、Ripple経営陣やXRP Ledger関係者のSNS投稿を特定の価格や相場変動の予告として読むのではなく、実際の発言内容や市場データに基づいて判断すべきだとの姿勢を改めて示した格好だ。

XRPコミュニニティでは、古い象徴やミームが今なお強い影響力を持つ。そうした中でシュワルツ氏は、「秘密のサイン」や陰謀論ではなく、客観的な情報と市場の論理に目を向けるべきだと改めて強調した。

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