2026年上期の世界スマートグラス出荷が大幅に伸びた。調査会社Counterpoint Researchによると、出荷台数は前年同期比で263%増加した。市場の中心はディスプレイ非搭載モデルで、Metaが同分野の出荷台数ベースで94%を占めた。
米ITメディア9to5Macが21日(現地時間)に伝えたところによると、Counterpoint Researchは2026年上期の世界スマートグラス市場について、出荷全体の96%をディスプレイ非搭載モデルが占めたと明らかにした。同分野の出荷は前年同期比258%増だった。
ディスプレイ非搭載スマートグラス市場では、Metaが出荷台数ベースで94%のシェアを確保した。Metaの出荷は前年同期に比べて260%増加した。XiaomiとAlibabaはそれぞれ1%、その他メーカーは4%だった。地域別では北米が50%、西欧が28%を占め、出荷はこの2地域に集中した。
Metaの伸びを支えたのは、Ray-Banブランドで展開するスマートグラスだ。EssilorLuxotticaの最高経営責任者(CEO)、フランチェスコ・ミレリ氏は、Metaとともに昨年700万台超を販売したと明らかにした。ただし、これは2025年通年の販売実績であり、今回の上期出荷とは集計期間と基準が異なる。
一方で、カメラ搭載製品の普及に伴い、プライバシー侵害への懸念も強まっている。無断撮影やハラスメント事案が報告されており、一部の国ではスマートグラスの撮影や利用のあり方を見直す動きも出ている。
今後は競争環境が変わる可能性もある。Appleはカメラ、マイク、スピーカーを備えたディスプレイ非搭載スマートグラスを開発中とされ、2027年の投入観測が出ている。
ディスプレイ搭載スマートグラスの出荷も前年同期比449%増と高い伸びを示した。ただ、市場規模はなお小さく、伸び率の高さだけで普及拡大を判断するのは早い。この分野のシェアはRokidが41%、Metaが37%で、地域別では中国の出荷比率が45%と最も高かった。