Metaの人工知能(AI)アプリ「Muse」が、北米で好調な初動を記録している。アプリ分析会社Apptopiaの推計によると、公開後12日間のダウンロード数は、比較可能な条件でChatGPTのモバイルアプリを上回った。FacebookやInstagramなど、Metaの既存サービス群が利用者獲得を後押ししている可能性もある。
米TechCrunchが21日(現地時間)に報じたところによると、ApptopiaはMuseとChatGPTについて、公開後12日間のダウンロード数と日次アクティブユーザー数(DAU)を比較した。両アプリは提供地域と対応OSが異なるため、ダウンロード数の比較対象は米国・カナダのiOS版にそろえた。
その条件では、Museのダウンロード数は180万件となり、ChatGPTの130万件を上回った。全OSベースのインストール数は、公開後12日間で280万件に達したと推計される。米Apple App Storeの総合ランキングでも、公開直後に2位に入った後、1位まで上昇した。
利用の勢いを示すDAUでもMuseが上回った。米国のモバイルアプリベースでみると、MuseのDAUは64万2000人で、ChatGPTの公開後同時点の23万1000人を大きく超えた。MuseはiOSとAndroidの両方に対応しているが、iOSのみに絞っても35万9000人と、ChatGPTを上回っている。
もっとも、これらの数値はいずれもMetaの開示データではなく、Apptopiaの推計に基づくものだ。MetaはMuseの公式なダウンロード数や利用者数を公表していない。初動のインストール実績だけで、長期的な定着率や競争力を見極めるのは難しい。
MuseはFacebookやInstagramと連携し、WhatsApp上でも利用できる。Apptopiaによると、Muse利用者の95%超がFacebookを、63%がInstagramを利用しているという。一方で、Metaによるクロスプロモーションが実際のダウンロード増加にどの程度寄与したかは確認されていない。