ビットコインの長期的な下値メドとして注目される200週移動平均線が、初めて6万5000ドルを上回った。ブロックチェーンメディアのU.Todayが13日(現地時間)に報じた。市場では、長期的な価格の土台が切り上がったことで、6万ドル台への再下落余地は限定的になりつつあるとの見方が広がっている。
注目を集めたのは、BlockstreamのCEOであるアダム・バック氏が、Look Into Bitcoinのチャートを共有したことだ。同氏は、ビットコインのモデル上の下値が過去最高水準に達した点に着目した。
U.Todayが引用したチャートによると、この指標は8月時点の6万4000ドル前後から上昇し、足元では6万5000ドルを超える水準に達している。わずか1カ月で、長期下値の目安が一段切り上がった格好だ。
200週移動平均線は、過去約4年間の平均価格を示す長期指標で、ビットコインの1サイクルに相当する期間を反映する。短期的な値動きや投機的な変動の影響をならし、相場の構造的なトレンドを見極める尺度として使われる。
市場でこの指標が重視されるのは、過去の弱気相場でも事実上の下限として機能してきたためだ。報道によると、ビットコインがこの水準を明確に下回った局面は、最も厳しい下落局面でも数週間程度にとどまり、それも世界的な経済ショックが発生した局面に限られていたという。
こうした200週移動平均線が一貫して上昇基調を維持していることは、ビットコインの長期的な価格の土台が、前回サイクルを上回るペースで切り上がっている可能性を示している。
このため、アダム・バック氏や同モデルを支持する市場参加者の間では、ビットコインが長期間にわたって6万5000ドルを下回って推移する可能性は低いとの見方が出ている。U.Todayも、200週移動平均線の6万5000ドル突破は、同水準を再び長く割り込まない可能性を示す計算上の裏付けになり得ると伝えた。
現物市場の価格動向も、こうした見方を支えている。足元のビットコイン価格は7万6000~7万7000ドルで推移しており、200週移動平均線との乖離は1万ドル超に広がっている。
この価格差について報道は、長期保有層が従来の基準線を大きく上回る水準でも売り圧力をこなしていることを示すサインだと分析した。
U.Todayは、現在のトレンドが続けば、6万ドル台前半や6万4000ドル近辺の価格水準を再び見る可能性は小さいとみている。今後の焦点は、ビットコインが7万6000ドル台で安定的に推移しながら、切り上がった200週移動平均線との距離をどこまで維持できるかに移っている。
また同メディアは比較対象として、チャーリー・マンガーが語った「一流の資産を、その資産の真の歴史的原価で買う原則」にも触れた。ただ、今回の論点はそうした投資格言そのものではなく、ビットコインの長期基準線が実際に6万5000ドル超まで上昇し、市場の下値水準が一段と切り上がった点にあるとしている。