Bridgewater Associates創業者のレイ・ダリオ氏は、自身のポートフォリオに占めるBitcoinの比率が約1%にとどまると明らかにした。Bitcoinを通貨の一種として評価する一方、投資対象としては金を優先する考えを示した。
Bitcoin Magazineが30日(現地時間)に報じたところによると、ダリオ氏はポッドキャスト番組「the Diary of a CEO」に出演し、こうした見解を語った。
ダリオ氏はBitcoinについて、「勝手に増発できない通貨の一種」と位置付けた。そのうえで、量子コンピューティングの進展や政府の介入を主なリスク要因に挙げた。量子コンピューティングの登場がBitcoinに打撃を与える可能性があるほか、政府が取引を監視したり課税を強化したりする可能性があると指摘した。
一方で、自身の保有比率は低水準にとどまると説明した。ダリオ氏は、Bitcoinの組み入れ比率はポートフォリオ全体の1%にすぎないとしたうえで、Bitcoinよりも金を選好していると述べた。番組内では金塊を示しながら、選好する資産が金であることを強調した。
こうした姿勢は、昨年示した資産配分の考え方とも一致する。ダリオ氏は当時も、Bitcoinの保有比率が投資資産全体の1%程度だと明かしていた。Bitcoinに対する見方は過去に比べて和らいでいるものの、資産配分では慎重な姿勢を維持している。
ダリオ氏は以前から、Bitcoinより金を重視する立場を示してきた。2020年にも、Bitcoinは価格変動が大きく、通貨として使いにくいと指摘。そのうえで、投資家はポートフォリオに一定割合の金を組み入れるべきだと主張していた。今回も同じ文脈で、より望ましい投資先として金を挙げた。
規制リスクへの警戒感も改めて示した。ダリオ氏は、政府が望めばBitcoinに強い措置を講じることができるとし、中央銀行も取引の秘匿性や統制を巡る観点から、Bitcoinを意味のある規模では保有しないだろうとの見方を示した。
その一方で、伝統金融による受容は以前より進んでいるとも述べた。Bitcoinはここ数年、機関投資家やウォール街の大口投資家の間で徐々に受け入れられており、世界最大の資産運用会社であるBlackRockもその流れの一角を占めるとした。
BlackRockのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は近年、Bitcoinを「国際的資産」と位置付け、「金のデジタル化」に当たる手段として評価してきた。これに対しダリオ氏は、Bitcoinを金の代替とはみておらず、同じ資産を巡っても評価軸の違いが浮き彫りになった。