スペイン大手銀行のBanco Santanderが、BlackRockのビットコイン現物ETF「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」を12万9615株保有していることが明らかになった。投資額は約430万ドル。ビットコイン現物を直接保有せず、ETFを通じて投資している格好だ。
Bitcoin Magazineが30日(現地時間)に報じた。Banco Santanderが米証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、同行はIBITを12万9615株保有している。
今回の投資は、ビットコインを直接購入・保管するのではなく、ビットコイン現物ETFを活用した間接投資である点が特徴だ。IBITは、秘密鍵の管理やデジタル資産の現物保管を伴わずに、ビットコイン価格に連動する投資ができる商品で、通常の株式と同様に証券口座で売買できる。
米国でビットコイン現物ETFが承認されて以降、機関投資家の間では、保管や規制対応の負担を抑えながらビットコインに投資できる手段としてETFの活用が広がっている。今回の開示も、そうした流れを示す事例の一つといえそうだ。
Banco Santanderはデジタル資産分野での取り組みも進めてきた。同行のデジタル銀行Openbankはこの1年、顧客向けにビットコインを含む暗号資産の売買サービスを提供しており、関連サービスやマーケティングも段階的に強化している。
投資先のIBITは、機関投資家の資金流入を集める代表的なビットコイン現物ETFの一つとされる。BlackRockによると、IBITの運用資産残高(AUM)は現在約469億ドルで、上場後に急成長した暗号資産ETFの一つと位置付けられている。
ビットコインETF市場では競争も激しくなっている。BlackRockに加え、FidelityやMorgan Stanleyなどの主要金融機関も暗号資産関連商品を展開し、機関投資家の取り込みを進めている。規制の枠組みの中でビットコインに投資できる点は、ETFの大きな利点とされる。
市場規模も拡大が続いている。Coinglassによると、米国のビットコインETFおよび関連ファンドの運用資産総額は830億ドルを超えた。Banco Santanderの今回の開示は、欧州の大手銀行でもビットコイン現物ETFを活用する動きが広がっていることを示している。