オープンウェイトAIモデル「Beam」 画像=Reflection AI

米AIスタートアップのReflection AIは、初の大規模オープンウェイトAIモデル「Beam」を公開した。開発者がモデルの重みを取得し、自社環境で実行や調整を行えるのが特徴で、中国勢の高性能なオープンモデルに対抗する米国発の選択肢として位置付ける。Business Insiderが6日(現地時間)に報じた。

Beamは、コーディングや推論、AIエージェント用途に特化したテキスト専用モデル。開発者は重みをダウンロードして自社ハードウェア上で動作させ、用途に応じて調整やファインチューニングを行える。主に自社API経由で提供されるOpenAIやAnthropicのモデルとは、提供形態が異なる。

Reflection AIによると、Beamの総パラメータ数は5010億。このうち実行時に有効化されるのは230億パラメータで、この構成によって運用コストの抑制と処理速度の向上を図ったという。

Beamは現在、最終的な安全性検証の段階にあり、ウェイティングリストを通じて提供している。今月中には、モデルの重み、技術レポート、開発者向けツールを公開する計画だ。

Reflection AIは2024年、Google DeepMind出身の研究者であるミシャ・ラスキン氏とイオアニス・アントノグル氏が設立した。ミシャ・ラスキンCEOは6日公開のポッドキャストで、「知能を自ら保有できるのは、モデルが公開されている場合に限られる」と述べた。そのうえで、公開されていれば利用者は自らの機器上で実行し、制御し、カスタマイズできると説明した。

同社によると、Beamはコーディングやエージェント関連のタスクでZ.aiの「GLM-5.2」と競合でき、Alibabaの「Qwen 3.8-Max」に近い水準にあるという。一方、純粋な性能面ではMoonshot AIの「Kimi K3」がなお先行していると評価した。

また、高度な推論ベンチマークではGLM-5.2と同程度の結果を示しながら、プロンプト応答に必要な推論計算は3〜4倍少ないとしている。

Reflection AIは、NVIDIA、Sequoia、Citigroupなどから出資を受けている。6月には、プレマネー評価額250億ドル(約3兆7500億円)での資金調達ラウンドが確認された。

投資家の一部はReflection AIを「西側のDeepSeek」と呼んでいる。NVIDIAのAI公式Xアカウントのほか、投資家のディディ・ダス氏、ショーン・マクガイア氏もBeamの公開に歓迎の意を示した。

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