Moderna株はNasdaq 100採用を前に急伸した。写真=Shutterstock

Moderna株が急伸した。Nasdaq 100への採用を控えた買いが入り、5日の終値は前営業日比6.95%高の203.21ドルとなった。一方で、株価の過熱を警戒する見方も出ており、Citiは投資判断を「売り」に引き下げている。

6日、Decryptによると、同株は取引時間中に一時205.77ドルまで上昇し、52週高値の208.90ドルまで2.72%以内の水準に迫った。同日のS&P 500の上昇率は0.66%で、Moderna株の上げが大きく上回った。Modernaは9日、寄り付き前にNasdaq 100へ採用される予定だ。

Nasdaq 100は、Nasdaq上場の非金融企業のうち時価総額の大きい100社で構成される指数。Nasdaqによると、同指数に連動する投資商品は200本超、運用資産は8000億ドルを超える。Modernaの組み入れにより、関連するパッシブ資金の流入期待が高まっている。

今回の指数見直しでは、Warner Bros. Discoveryが除外される。Paramount Skydanceによる買収手続きが最終段階に入ったことに伴う調整で、両社は通常の完了条件を前提に、取引が10月6日に完了する見通しを示している。

Moderna株は、Nasdaq 100採用の公表前から年初来の急騰銘柄として注目されていた。2026年に入って株価は6倍超上昇し、指数変更公表時点の時価総額は約750億ドルまで拡大した。

トークン化株式も上昇した。CoinMarketCapによると、Modernaのトークン化株式bStocks「MRNAB」は24時間ベースで7.74%高の203.54ドルで取引された。ただ、MRNABは24時間売買される別建ての商品で、Nasdaqで取引される通常株と単純比較はできない。

同日には経営体制の見直しも始まった。フアン・アンドレス(Juan Andres)は5日、最高執行責任者(COO)として復帰した。CEOのステファン・バンセル(Stéphane Bancel)に直接報告し、経営委員会メンバーにも加わる。Modernaは、事業拡大に加え、がん治療薬インティスメラン・オトジェンの潜在的な上市や生産拡大に向けた準備を進めていると説明した。

一方、最高技術運営責任者(CTO)兼品質責任者(CQO)のジェル・コリンズ(Jerh Collins)は退任を決めた。

ウォール街では慎重な見方も出ている。Citiは9月30日、Modernaの投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。一方で目標株価は60ドルから80ドルへ引き上げた。株価急騰を受け、がんパイプラインへの市場の期待が先行し過ぎていると判断したためだ。

CNBCによると、Citiのジェフ・ミーチャム(Geoff Meacham)アナリストは、Moderna株ががん臨床試験「INTerpath-001」の中間結果公表後に222%上昇したと指摘した。株価が200ドル水準を正当化するには、Citiの前提では、がん治療薬の年間売上高が約260億ドル必要になると分析している。Citiの目標株価80ドルは、5日終値を60.6%下回る水準だ。

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