Shinsegae Propertyは10月6日、米Warner Brosの買収案件に10億ドル(約1500億円)を出資すると発表した。約1兆4000億ウォン規模の投資で、Paramountが進める買収案件に投資家として参画する。
Shinsegae Propertyは、Shinsegaeグループの不動産開発会社。チョン・ヨンジン会長とイ・ヒョンチョン代表による共同代表制を敷いている。
Shinsegaeグループは今回の出資を通じ、ハリウッドコンテンツを新たな成長の柱に据える考えだ。事業ポートフォリオをグローバルコンテンツ分野へ広げる狙いがあるとしている。
同グループは、小売りとエンターテインメントの接点が多い点に着目し、両分野の融合を進める方針も示した。既存事業の競争力を高めるとともに、新たな顧客体験の創出につなげ、アジアを代表するコンテンツハブを目指すとしている。
オフライン事業では、両社の知的財産(IP)を活用する計画だ。華城スターベイシティで計画しているテーマパークでは、Paramountの「ミッション:インポッシブル」「スター・トレック」「トップガン」に加え、Warner Brosの「ハリー・ポッター」「ゲーム・オブ・スローンズ」も活用できるとしている。
また、「スターフィールド」「スターフィールドマーケット」「スターフィールドビレッジ」などの大型・中型複合商業施設にも、IPを活用した体験型施設やテーマ空間を導入する方針だ。
オンライン動画配信サービス(OTT)分野での協業にも言及した。Shinsegaeグループは、「HBO Max」や「Paramount Plus」との連携が可能になるとの見方を示し、E-Martを含むグループのオンライン・オフライン各社の会員基盤と両OTTを組み合わせる案を挙げた。
連携が実現すれば、顧客特典の拡充に加え、既存顧客の囲い込み効果も見込めるとしている。
長期的には、コンテンツ制作事業への進出も視野に入れる。Shinsegaeグループは、Warner Bros買収後のParamount Skydance Groupと共同でコンテンツを制作し、アジアのコンテンツ市場に参入する構想を検討しているという。
「HBO Max」と「Paramount Plus」の加入者は合計で2億人を超える。Shinsegaeグループは、両プラットフォームを通じた韓国オリジナルコンテンツの共同制作や提携が進めば、事業拡大に加えてK-カルチャーの裾野拡大にもつながると期待を示した。
Shinsegaeグループ関係者は、今回の出資について「単なる持分投資にとどまらず、エンターテインメントを軸にした新たな事業領域への多角化の足がかりになる」と説明。「アジアのコンテンツ市場でプラットフォーム企業として飛躍する機会になる」と述べた。