写真=Shutterstock

XRPで利益確定の動きが急拡大した。オンチェーン分析企業Glassnodeのデータによると、10月1日の純実現利益は2億5818万9000ドル(約387億円)となり、2026年の日次ベースで最高を記録した。価格の上昇率は0.27%にとどまっており、小幅高の局面で大規模な利確が進んだ格好だ。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が5日(現地時間)に報じた。

10月1日のXRPは0.27%高の1.4934ドルで取引を終え、場中には一時1.51ドル近辺まで上昇した。大幅高となったわけではなく、相場を大きく動かす目立った材料も見当たらなかったが、確定した利益の規模は年内の他の日を大きく上回った。

純実現利益は、投資家の取得価格と、その後に売却または別アドレスへ移転した時点の価格差を基に算出される指標だ。このため、当日の値上がり幅が小さくても、過去に安値で取得したXRPが高値圏でまとまって移動すれば、数値は大きく膨らむ。

今回も同様の動きが起きた可能性が高い。XRPが1.50ドル前後で推移するなか、含み益の大きい保有分が大規模に動き、利益確定につながったとみられる。2億5818万9000ドルという水準は、0.27%の上昇にとどまった日としては異例の大きさだ。1.51ドル近辺で売り圧力が強まり、上値を抑えた可能性もある。

背景には、8月以降の上昇基調があるとみられる。XRPは8月19日に0.98ドルまで下落した後、8月の1カ月間で36.9%上昇した。これはXRPの過去の8月として3番目に高い上昇率だ。さらに9月から10月初旬にかけては1.40ドルを上回る水準で推移しており、8月の安値圏で買った投資家は大きな含み益を抱えていたとみられる。

そのため、10月1日に価格が1.51ドル近くまで上昇した局面では、これらの投資家がトークン当たり0.50ドル超の利益を確定できた可能性がある。こうした売却や移転が重なり、1日当たりの純実現利益が2億ドル(約300億円)を超えたとの見方だ。

直前の水準と比べても、10月1日の急増は際立つ。Glassnodeによると、10月1日までの5日間のXRPの純実現損益は、マイナス157万5000ドル(約2億3600万円)から824万ドル(約12億3600万円)の範囲にとどまっていた。比較的落ち着いた水準で推移していた指標が、10月1日に一気に2026年最高まで跳ね上がったことになる。

今回の数値は、従来の2026年最高も上回った。これまでの最高は1月5日の1億8857万5000ドル(約283億円)で、当時のXRPは1日で12.28%上昇し、翌日には年初来高値の2.41ドルを付けていた。

このほか、3月12日には7030万ドル(約105億円)の純実現利益を記録した。8月20日から25日にかけての反発局面でも、日次の純実現利益は2410万ドル(約36億円)から6940万ドル(約104億円)の範囲で推移したが、いずれも10月1日には及ばなかった。

今回のデータは、XRPの価格が急騰していない局面でも、大規模な利益確定が発生し得ることを示している。1.50ドル前後では利確売りが増えやすいことが改めて示された形で、短期的にはこの水準が上値の重さにつながる可能性がある。

キーワード

#XRP #Glassnode #オンチェーン #暗号資産 #純実現利益 #利益確定
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.