Dogecoin(DOGE)が日足チャートで14カ月ぶりにゴールデンクロスを形成した。長期調整後の反転シグナルとして市場の関心を集めており、上値の焦点は0.106ドルを突破できるかに移っている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが5日(現地時間)に報じた。Dogecoinでは50日移動平均線が200日移動平均線を上抜け、長期の下落基調を経た後の反転を示唆するシグナルが点灯したという。
今回のシグナルは、時間足ではなく日足ベースで発生した点が注目されている。短期足ではゴールデンクロスが複数回確認されてきたが、日足での形成は2025年8月以来となる。
前回はシグナル点灯から数週間後の2025年9月13日に0.3ドルまで上昇したが、上昇は長続きしなかった。その後は売り圧力が強まり、2025年11月にデッドクロスが発生して以降、数カ月にわたって下落基調が続いた。
下落局面は2025年10月10日の急落で一段と鮮明になった。暗号資産市場では200億ドル規模の強制清算が発生し、Dogecoinも0.255ドルから0.09ドルまで下落した。今回のゴールデンクロスは、こうした長期調整後に初めて確認された日足の反転シグナルと位置付けられている。
足元の値動きもテクニカル指標の改善と歩調を合わせている。Dogecoinは2026年8月中旬、0.06ドルの安値から反発し、主要な上値抵抗線を順次突破した。
2026年に入って上値を抑えてきた日足の50日移動平均線を上抜けたほか、2025年10月以来となる日足200日移動平均線の回復も果たした。ゴールデンクロスに先立って200日線を上回っていた点も、市場では注目材料となっている。
テクニカル面に加え、ユースケース拡大の動きも続いている。dogeOSは最近、Dogecoinを活用したEthereum互換の取引や融資、各種アプリケーションを支援するパブリックテストネットを公開した。保有者の利用用途を、決済や価格投機以外にも広げる狙いがある。
Metallicusも、DogecoinをMetalネットワークに接続するDogecoinVMを投入した。DogecoinVMについて同社は、Metalブロックチェーン上で稼働するDogecoin互換の台帳と位置付けており、Dogecoinの処理を300倍高速化し、即時ファイナリティを提供するとしている。
もっとも、一段高には複数の価格帯を突破する必要がある。足元ではまず、0.095ドルと0.098ドルを明確に上抜けられるかが焦点となる。
その先では、9月22日に上昇が止められた0.106ドルが次の試金石となる可能性が高い。0.106ドルを突破した場合、次の目標レンジとして0.12ドルと0.16ドルが意識される。
今回の日足ゴールデンクロスは、単なるチャート上のシグナルにとどまらない。価格の反発とユースケース拡大が同時に進んでいる点で注目されており、dogeOSやDogecoinVMの取り組みも、Dogecoinの利用範囲を決済以外へ広げる流れと重なっている。