Ethereum 写真=Shutterstock

Ethereumは現物市場とデリバティブ市場の双方で売り圧力が強まっており、2700ドル台を維持できるかが目先の焦点となっている。

5日付のCryptopolitanによると、Ethereumは直近で2660ドルまで下落した後、2700ドル台に戻した。ただ、戻り局面でも売り圧力は残っており、短期的には2700ドル台の維持が注目されている。

デリバティブ市場では未決済建玉が再び積み上がっている。Ethereumの未決済建玉は10月2日に一時199億ドルまで膨らみ、2025年11月以降で最高水準を記録した。その後は清算を経て、週末にかけて180億ドルから187億ドルへ持ち直した。昨年10月10日以前の水準には届いていないものの、足元ではデリバティブ取引への参加が再び広がっている。

対ビットコインでの相対パフォーマンスも改善した。4月に0.019BTCまで低下していたETH/BTCは、足元で0.032BTC前後まで戻している。

一方、価格が反発した後も売り優勢の地合いは続いている。BinanceにおけるEthereumの累積出来高デルタ(CVD)は8月以降マイナス基調にあり、10月2日には大きく低下した。成行売りが買いを上回る状況が続き、相場の重しになっているとの見方が出ている。

現物市場では、大口保有者による売却も確認された。過去のICOで1ETH当たり0.31ドルでEthereumを取得したクジラが、保有分のうち1万3330ETHを売却したという。これに対し、Ethereum市場の投資家心理指数は65ポイントと「強欲」圏を維持しており、売り圧力と強気心理が併存している。

取引所別の建玉構成も相場変動要因として意識されている。HyperliquidのEthereum未決済建玉は33億ドルとなり、ビットコインの32億4000万ドルを上回った。BinanceのEthereum未決済建玉は94億ドルとさらに大きく、Hyperliquidでも建玉が積み上がっていることから、価格変動に伴う清算リスクが警戒されている。

HyperliquidのETH/USD先物の日次出来高は8億8600万ドルで、ビットコイン先物の20億ドルを下回った。ただ、Ethereumトレーダーの約67%がロングポジションを保有していると集計された。一方で、Abraxas Capitalなど一部のクジラやマーケットメイカーは大規模なショートポジションを維持し、ファンディング手数料を受け取っているという。

ロングとショートが拮抗するなか、上下いずれの方向にも清算が広がるリスクが高まっている。短期的には2700ドル台を維持できるかに加え、反発が続いた場合に2800ドルを突破してショートの清算を誘発するかが焦点となる。

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