有力な暗号資産トレーダーとして知られるDoctor Profitが、XRPを含むアルトコインの持ち高を縮小し、市場調整に備える姿勢を明らかにした。アルトコイン市場では出来高の拡大と高レバレッジ化が進んでおり、同氏は短期的に一段高よりも調整入りの可能性が高いとみている。
ブロックチェーンメディアDecryptoが10月2日(現地時間)に報じたところによると、Doctor ProfitはX(旧Twitter)への投稿で、アルトコイン市場が過熱しているとして、当面は新規の買い増しを見送る考えを示した。
同氏は、アルトコインの出来高がビットコインの約4倍の水準まで膨らんでいる点を過熱のシグナルとして挙げた。とりわけ警戒しているのが過度なレバレッジで、価格が下落に転じた場合、強制清算が連鎖し、売り圧力が一段と強まる可能性があると分析している。
実際、Doctor Profitは最近、XRPを売却し、より有利な再参入のタイミングを待っていると説明した。ONDOは73%の利益を確定して売却し、HBARも小幅な利益を確保して手仕舞ったという。
一方で、XRPに対する長期的な見方を変えたわけではないとしている。市場環境が改善し、魅力的な価格帯が形成されれば、再びXRPを買い戻す可能性があるとの立場だ。
ビットコインについては、短期的な下落を見込んでショートポジションを構築した。Doctor Profitは、ビットコインが8万6200ドルの時点でショートを入れ、8万6500~8万9500ドルのゾーンにも追加のショート注文を置いたと明らかにした。目標価格は7万9000ドルに設定している。
この見方は、ビットコインが8万8000ドル近辺まで上昇した後に調整局面に入るとの従来見通しに沿うものだ。アルトコインのポジションを圧縮する一方で、ビットコインの下落に備えたショートを組み合わせることで、市場全体へのエクスポージャーを抑える戦略と位置付けている。
短期売買と長期保有の資産は切り分けている。長期投資の対象としては、ビットコインに加え、イーサリアム(ETH)、Circle(CRCL)、Coinbase(COIN)を引き続き保有しているという。これらは「Galactic Three」と呼び、短期のアルトコイン取引とは別枠で運用している。
市場指標では、警戒感と期待が交錯している。暗号資産恐怖・強欲指数は現在70で、8月27日の82からは低下した。ただ、2月に付けた5と比べると、投資家心理は大きく持ち直している。
アルトコインシーズン指数は55だった。広範なアルトコイン相場の本格化を示す目安とされる75には届いていないものの、8月の40からは上昇している。投資家心理は改善しているが、市場全体をアルトコイン主導の強気相場とみるにはなお早い状況といえる。
もっとも、個別銘柄の上昇はすでに急ピッチだ。QNTは直近3カ月で244%超上昇し、ENAは217%高、ZECも数週間で202%上昇した。UNI、ミームコインのPUMP、ARBなども強い値動きを見せている。
こうした値上がりと出来高の急増を受け、市場では一段高への期待と過熱への懸念が同時に強まっている。Doctor Profitが調整リスクを警告して現金化を進める一方、別のアナリストは本格的なアルトコインシーズンの接近を見込む。CryptoLikaは、アルトコインの強気相場が近づいており、XRPがそのけん引役になる可能性があると予想した。
Doctor Profitは、自身がアルトコインから一度距離を置いた理由について、アルトコインのスポット出来高がビットコインの4倍に達し、市場全体が過度にレバレッジ化しているためだと説明している。こうした局面ではアルトコインの新規購入に関心はなく、相場は調整に向かう可能性が高いとの見方だ。また、アルトコインは市場参加者の注意をそらし、流動性を吸い上げる存在だとも主張した。
今後の暗号資産市場は、アルトコインの出来高とレバレッジの規模がどこまで維持されるかが焦点となる。過熱した取引がさらに上昇を呼び込むのか、それとも強制清算を伴う調整につながるのか。市場の関心はその行方に集まっている。