Figureのヒューマノイドロボット「Figure 02」が電気アーク炉に投入される場面(写真=Figure)

米AIロボット企業のFigureは、ヒューマノイドロボット「Figure 02」を溶湯に投入して処分する動画を公開した。映画「ターミネーター2」の名場面を再現した演出で、提案したのは作中でT-800を演じたアーノルド・シュワルツェネッガーだという。

5日付の日本のオンラインメディア「Gigazine」によると、ブレット・アドコックCEOは8月、X(旧Twitter)で「Figure 02」の退役演出案を募集した。これに対し、アーノルド・シュワルツェネッガーが「溶かせ」と返信したことから、Figureは実際に溶解シーンの撮影に踏み切った。

Figureが「Figure 02」を退役させるのは、後継モデル「Figure 03」の生産と配備が拡大しているためだ。同社は、「Figure 02」を1台ずつ分解すると、自社開発の駆動装置など知的財産の管理・処理に多くの人手を要し、次世代機「Figure 04」の開発に影響する可能性があると説明している。

撮影はフィンランド・イマトラの鋳造工場で行われた。米国とメキシコの企業には、リチウムイオン電池を搭載したロボットを高価な設備に投入する作業への対応を断られたためという。現場では75トン級の電気アーク炉を使用し、撮影に与えられた時間は24時間、チャンスは6回に限られた。さらに、溶湯表面が固まるまでの間に実際に撮影できる時間は、各回約20分しかなかった。

動画では、「Figure 02」が鎖でつるされたまま溶湯の中へ降ろされ、映画さながらに親指を立てる。シュワルツェネッガー本人も登場し、同じポーズを見せたうえで、「Hasta la vista, Figure 02」と言い残した。

Figureによると、ロボットが自ら炉の中へ飛び込むシーンも撮影した。この場面のため、本社2階から大型エアバッグへ飛び降りる動作を繰り返し検証し、スタント俳優の動きを参考にしながら、シミュレーション上で専用のAIモデルを訓練したとしている。

処分した「Figure 02」の金属は米国へ移送し、限定版の記念品として再加工する計画だ。Figureは一部を一般販売する方針だが、具体的な数量は明らかにしていない。

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