ビットコイン 写真=Shutterstock

ビットコインは8カ月ぶりの高い週足終値を付けたが、米株式市場の取引開始後は上値の重い展開となった。米長期金利の再上昇が意識され、8万6000ドル台で伸び悩んだ。

Cointelegraphによると、5日(現地時間)のビットコインは、ウォール街の寄り付き直後に8万6000ドル近辺で推移した。週間の始値水準に当たる8万6500ドル近辺を明確に上抜けできず、短期的な抵抗線として意識された。

前週の週足終値は、2026年1月末以来の高水準だった。ただ、市場の関心は一段の上昇よりもマクロ環境に向かった。米30年国債利回りは再び5.67%を上回り、前週に付けた24年ぶりの高水準との差は2bpまで縮小。10年国債利回りも5.31%に上昇した。

こうした長期金利の上昇は、リスク資産全般の上値を抑える要因と受け止められている。QCP Capitalは、足元の米雇用指標がややハト派寄りに解釈される内容だったにもかかわらず、債券市場は落ち着きを取り戻していないと指摘。原油高と長期金利の高止まりが、リスク資産の上昇モメンタムを引き続き抑制していると分析した。

米国株は底堅く始まった。S&P500種株価指数は0.5%高、ハイテク株中心のナスダック総合指数は0.7%高で取引を開始した。市場では、10月28日の連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備制度理事会(Fed)が利上げを見送る可能性が織り込まれている。

もっとも、債券市場の不安定さはFedの発信の重要性を一段と高めている。Deutsche Bankのアナリストは、8日に公表される9月FOMC議事要旨が通常以上に相場へ影響する可能性があるとみている。今後発表される米経済指標とFedのメッセージが一段と注目される中、議事要旨では現在の引き締め局面や中立金利に対する委員会の見方が焦点になりそうだとした。

ビットコインはその後も明確な方向感を欠き、狭いレンジでの推移が続いた。市場では、2026年の年初来始値である8万7570ドルが心理的な抵抗線とみられている。9月中旬に8万7000ドルを8カ月ぶりに回復した局面と比べると、足元では買いの勢いがやや弱まったとの見方も出ている。

オンチェーン分析企業Glassnodeは、強気相場の勢いがやや和らいだと評価した。この値動きについて、直ちにトレンド転換や需給の構造的な枯渇を示すものではない一方、上昇モメンタムの鈍化を示していると分析した。ただ、9月の上昇分はなお維持されており、利益確定圧力は引き続き強いとも付け加えた。

8万5000ドルを上回る水準では、長期保有者の供給動向にも引き続き注目が集まる。短期的には、米金利とFedのメッセージに加え、ビットコインが8万6500ドルと8万7570ドル近辺の抵抗線を突破できるかが焦点となりそうだ。

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