ビットコインが8万6000ドル台を回復し、2026年の年初値である8万7570ドルを再び試す展開となっている。Cointelegraphによると、ビットコインは10月5日、Bitstampベースで8万6532ドルの週間終値を付け、1月末以来の高水準を記録した。ただ、年初値の回復にはなお至っていない。
週間クローズ直後には一時8万7000ドルまで上昇したが、9月21日以降では4度目となる上抜けの試みでも、8万7570ドルは超えられなかった。短期的には8万5500ドル近辺でショートポジションの清算が発生した一方、足元の価格帯では買い・売り注文が積み上がり、値動きは限定的だった。流動性は8万3700ドルと年初値近辺に集まっている。
市場では、8万2500ドルと8万6700ドルが短期の分岐点として意識されている。Rekt Capitalは、ビットコインが主要サポートの8万2500ドルとレジスタンスの8万6700ドルの間で推移していると分析した。8万2500ドルを割り込めば、2026年に形成してきた6万〜8万ドルのレンジを再び試す可能性がある。一方、8万6700ドルを明確に上抜ければ、上限9万3700ドルの上位レンジ入りが視野に入るという。
今週の米市場では、マクロ指標そのものより債券市場の動向に視線が集まっている。先週は米10年債利回りが5.34%、30年債利回りが5.69%まで上昇し、いずれも2002年以降の高水準を記録した。弱い非農業部門雇用指標を受けて一時低下したものの、その後は下げ幅の大半を埋め、5日時点の10年債利回りは5.25%となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)は10月8日、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表する。9月会合では政策金利を0.25ポイント引き上げたが、その後は追加利上げ観測が大きく後退した。CME GroupのFedWatchツールによると、10月会合で0.25ポイントの追加利上げが実施される確率は、1週間前の70%から直近では18%に低下した。ただ、市場では12月の利上げ可能性がなお優勢とみられている。
10月相場の季節性も変数の一つだ。CryptoQuantの寄稿者アンドリュー・キャンスキーは、ビットコインは例年、10月最初の3日間が月内で最も弱くなりやすい一方、2026年は比較的しっかりした値動きだったと指摘した。ビットコインは10月最初の3日間で1.4%上昇し、月初来では2.7%高となっている。Coinglassの集計では、ビットコインは2013年以降、10月に平均18.7%上昇して月末を迎えている。過去13年で10月が下落で終わったのは3回だけで、最大下落率は2014年のマイナス13%だった。