企業向けステーブルコイン金融プラットフォームを展開するZebsは、1.1億ドル(約165億円)を調達した。売上は過去14カ月で4倍に拡大しており、カード・決済取引額は年換算で50億ドル(約7500億円)を超えた。
今回の資金調達はCoinFundが主導した。AllianceBernstein、Andreessen Horowitz、Coinbase Ventures、GIC、Y Combinatorなども参加した。
Zebsは、企業の資金管理や決済業務を支える金融オペレーション基盤を提供している。法人カード、仕入れ代金の支払い、資金移動、支出管理などを支援する。
同社によると、カード・決済取引額はこの1年で3倍に増え、年換算で50億ドルを突破した。
中でも伸びが目立ったのがステーブルコイン関連取引だ。8カ月前にはほぼゼロだった取引額は、年換算で15億ドル(約2250億円)規模に拡大した。海外送金に時間やコストがかかる市場で、国・地域をまたいだ資金移動ニーズが増えていることが成長を後押ししたという。
Zebsは今後、ステーブルコイン対応カードサービスの提供国を25カ国から35カ国に広げる。新たにアルゼンチン、コスタリカ、ペルー、ウルグアイを加え、中南米の大半をカバーするとしている。
このほか、190カ国への即時送金に対応する独自のステーブルコインウォレットに加え、AIベースの支出追跡機能や売掛金管理機能の提供も始めた。
創業者兼CEOのディリップ・タズモン氏は、「サンパウロとベルリンの間で資金を移動する場合でも、国内取引並みの速度とコストを実現するには、ステーブルコインを基盤とする仕組みが欠かせなかった」と述べた。