オープンソースのPostgreSQLを基盤とするデータベース企業Supabaseは、1億5000万ドルを調達し、データベース新興企業Tursoを買収する方針を明らかにした。あわせて、AIエージェント向けの新クラウドサービス「Supabase Compute」も発表した。
米SiliconANGLEが2日(現地時間)に報じたところによると、今回の資金調達はシンガポール政府系ファンドのGICが主導した。Alphabet傘下のCapitalGのほか、IronArc、SquarePegも参加した。Tursoの買収額は公表していない。
Supabaseの有料サービスには、ユーザーログイン管理やバックアップ、定期的なデータ管理の自動化機能が含まれる。AIワークロード向け機能も提供している。
また、埋め込みベクトル(embedding)の保存に対応し、外部AIエージェントによるデータの読み書きを可能にするMCPサーバーにも対応するという。
Tursoの買収は、こうしたAI機能の強化の一環とみられる。Tursoは、オープンソースのリレーショナルデータベースであるSQLiteを基盤としたサービスを手がける。省リソースで動作し、スマートフォンやウェアラブルなど低消費電力の機器でも利用できるとしている。
AIエージェントは、収集・生成した情報の保存先として、その都度データベースを作成するケースがある。Tursoはこうした用途を念頭に、ほぼリアルタイムでデータベースを立ち上げられる点を強みとしており、待ち時間の短縮につながるとしている。
Supabase Computeは、長時間動作するAIエージェント向けのホスティング用サンドボックスを提供する。完全なリレーショナルデータベースを必要としない単純な処理では、軽量なTursoインスタンスを活用できるとしている。
Supabaseは今回の調達資金を、従業員の流動性確保と新たなAIエージェント機能の開発に充てる計画だ。