キーホルダー型ウェアラブル「Muse Charm」(写真=Meta)

MetaがAIエージェント「Muse」と連携する新たなハードウェア群を発表した。眼鏡型やヘッドセットに加え、キーホルダー型端末「Muse Charm」も披露したが、読者の受け止めは分かれた。暗号資産メディアのCryptopolitanが10月2日(現地時間)に伝えたアンケート結果では、Metaの新製品群について37.27%が「好みではない」と回答した。

Metaは先週、年次の開発者・ハードウェアイベント「Meta Connect」で、眼鏡型デバイス、ヘッドセット、小型モバイル端末を公開した。ただ、発表の中心にあったのはハードウェアそのものではなく、9月8日に提供を始めた個人向けAIエージェント「Muse」だった。

Museはアカウント連携を通じて、予約やフォーム入力、メール送信、商品の購入などを代行する。料金プランは無料版に加え、利用量に応じた月額20ドルと月額100ドルの有料プランを用意した。提供開始から数週間で、累計ダウンロード数は250万件を超えた。

今回発表した端末の多くも、Museを使うためのデバイスとして打ち出された。「Ray-Ban Meta」第3世代はフレームを薄型化し、バッテリー駆動時間を約1時間延長。価格は449ドルとした。カメラを省いた「Ray-Ban Meta Audio」は349ドルで展開する。

「Meta VR Glass」は、演算処理とバッテリーをポケット型デバイスに分離したスリム型ヘッドセットだ。価格は1299ドルで、来年春の発売を予定している。

イベント終盤には、キーホルダー型端末「Muse Charm」も披露した。Apple Watch程度のサイズで、ストラップを備える。本体の端にある指紋センサーを押すと、音声でMuseと対話できる仕様だ。

2インチの画面には「Jolly」アバターを表示する。5Gモデムを内蔵し、スマートフォンなしでも動作するとしている。

一方、「Muse Charm」の価格は明らかにしていない。Metaは、現時点で試作機が少数にとどまり、部品構成も未確定だと説明した。年末商戦をにらみ、12月の投入を目指すとしている。

評価が割れた背景には、ハードウェアの完成度以上に、Museの信頼性に対する懸念がある。Museを巡っては、提供開始直後からアプリのアクセス権限や金融情報、個人情報の扱いに不安の声が上がっていた。Metaは、認証情報を保管する仕組みにより、Museが保存済みのパスワードやカード番号を読み取れない設計だと説明している。

ただ、プライベートなメッセージや機微なアカウント情報をどのように扱うのかについては、利用者の問題提起が続く。Amazonも9月21日、自社ECサイトでMuseによるアクセスを制限した。

収益モデルも懸念材料の一つとみられている。Metaは、広告は表示せず、Museが完了した取引から少額の手数料を受け取る仕組みを示している。カメラと5G接続機能を備える「Muse Charm」への警戒感が強まった背景にも、こうした点があるとみられる。

アンケートでは、「革新的だ」が約35.5%、「気に入ったものもある」が約27.3%だった。Metaの新製品群は、端末の性能そのものよりも、MuseとMetaをどこまで信頼できるかが評価を大きく左右したようだ。

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