写真=Shutterstock

オンチェーン分析企業のGlassnodeは、ビットコインが上昇局面の初期段階にある一方で、出来高の裏付けを欠き、Binanceの現物市場に積み上がった売り注文が上値を抑えているとの見方を示した。ETFへの資金流入も鈍っており、8万5500ドルの上値抵抗を突破できるか、7万7200ドルの下値支持を維持できるかが当面の焦点になるとしている。

2日、ブロックチェーンメディアのCoinPostによると、Glassnodeは、ビットコイン相場がまだ幅広い市場参加を伴う本格的な上昇基調には至っていないと分析した。目先は、上値に並ぶ売り圧力を吸収できるかが重要なポイントになるという。

需要面では、ビットコイン現物ETFへの資金フローに減速の兆しがみられると指摘した。9月21日と22日には、それぞれ約10億ドルの純流入を記録し、特に21日は過去約1年で最大級の流入規模となった。ただ、その後は日を追って流入額が細り、28日には2400万ドルまで縮小したとしている。

ビットコイン価格もこの間、明確な方向感を欠いた。Glassnodeは、再び10億ドル規模の資金流入が確認されれば、需要回復を示す最も明確なシグナルになるとみている。

利益確定の動きも、今後の相場を左右する材料として挙げた。ビットコインの週次の純実現利益はドルベースで、2024年と2025年の高値局面の平均を大きく下回った。一方で、155日超保有する長期保有者の実現利益は、価格が急騰した週と比べてほぼ2倍に増えたという。週間ベースの利確規模が過去の高値圏に近づけば、保有者が上昇局面を利用して本格的な売却に動いている兆候と解釈できると説明した。

短期的には、Binance現物市場の板の厚さが注目材料になっている。Glassnodeによると、9月24日に8万5000~8万5500ドルに形成された売り注文の壁が、足元の上値を抑えている。この売り注文が維持される限り、同レンジは最も重要な上値抵抗として機能する可能性が高く、8万5500ドルを明確に上抜ければ、板上の最大の抵抗帯を突破したと判断できるとの見方を示した。

一方、下値の重要水準としては7万7200ドルを挙げた。ビットコインは9月18日以降、アクティブ投資家の平均取得単価の推計値である「トゥルー・マーケット・ミーン」の7万7200ドルを上回って推移している。短期保有者の平均取得単価は7万3300ドルだった。7万7200ドルを割り込めば、足元の上昇局面が弱まる可能性があるとしている。

出来高も相場の強さを裏付けていない。現物取引所とETFを合算したビットコインの総出来高は、1日平均で約64億ドルにとどまり、現物ETF上場後では低水準にある。価格上昇に対して出来高が追随しておらず、市場全体に広がる買い需要はなお確認できないと評価した。出来高が持続的に増加すれば、相場上昇がより広範に波及しているシグナルとみなせるとも付け加えた。

こうした点を踏まえ、当面の注目点は、(1)ETFへの資金流入が再び拡大するか、(2)8万5500ドルの上値抵抗を突破できるか、(3)7万7200ドルの下値支持を維持しつつ出来高が回復するか――の3点だ。Glassnodeは、現在の相場について、上昇局面の初期段階にありながらも投機色がなお残る局面だと診断した。

キーワード

#ビットコイン #Glassnode #現物ETF #Binance #出来高
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.