OfficeとTeamsを統括してきたライアン・ロスランスキー氏。写真=Microsoft

Microsoftは10月1日、OfficeとTeamsを統括してきたライアン・ロスランスキー氏が年末に退社すると明らかにした。これにあわせ、Office・Teams関連の組織はCopilotを軸とする体制へ再編し、チャールズ・ラマンナ氏が率いるCopilot・エージェント・プラットフォーム(CAP)に移管する。

The Vergeが10月1日(現地時間)に報じたところによると、ロスランスキー氏はLinkedInとMicrosoftで約18年にわたり勤務した後、年末に退社する。年末まではサティア・ナデラCEOのアドバイザーとして、組織移行を支援する。

退任理由について同氏は、勤務地の問題を挙げた。次の成長段階を率いるにはレドモンド本社での常駐が必要になる一方、自身の家族と生活基盤はサンフランシスコ・ベイエリアにあると説明した。

ロスランスキー氏は2020年にLinkedInのCEOに就任。昨年はMicrosoft Officeも担当し、今年4月にLinkedInのCEO職をダン・シャペロ氏に引き継いだ。5月にはTeams組織の管掌も担い、MicrosoftのWork Experiences Groupを率いてきた。

同氏の退社に伴い、組織体制も見直す。OfficeとTeams関連の組織は、ラマンナ氏が率いるCAPに移管する。

また、ジョン・フリードマン最高デザイン責任者(CDO)は、Copilotを統括するジェイコブ・アンドレウ氏の直属となる。LinkedInはシャペロCEO体制を維持し、同氏は今後、ナデラCEOに直接レポートする。

今回の再編は、MicrosoftがCopilotを業務の中核に据える戦略の一環とみられる。同社はOfficeの機能をCopilotに統合するとともに、CopilotをOffice全体に組み込む取り組みを進めている。

ロスランスキー氏は最近、AIがほぼ全面的に作成した業務文書を巡り、「doom loop」と表現していた。AIが文書を作成し、別の人がそれを再びAIで要約する流れの中で、新たな発想が失われかねないとの問題意識を示したものだ。

一方で同氏は、AIそのものを否定しているわけではない。人ならではの経験や視点を加える形で活用すべきだと強調していた。

今回の人事は、今年に入ってラジェシュ・ジャ元副社長が退任して以降、2度目となるOffice関連の大規模再編となる。製品別の組織から、CopilotとAIエージェントを軸に業務ソフトウェア組織を組み替える流れが、いっそう鮮明になっている。

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