米国の一部都市で、Uberの配車待ち時間が延びる一方、料金も大幅に上昇しているとの分析結果が示された。米6都市の3万7500件のデータを基にした調査で、2026年1〜3月期の待ち時間は2023年同期比で平均19%増、1マイル当たり料金は53%上昇した。これに対しUberは、分析の前提に誤りがあると反論している。
米Business Insiderが9月30日(現地時間)に報じた。コロンビア・ビジネススクールの非常勤教授、レン・シャーマン氏は、米6都市で運転手が完了した3万7500件の乗車データを分析した結果、配車のマッチング後から車両到着までの時間が、2023年1〜3月期に比べて2026年1〜3月期に平均19%増えたと明らかにした。同じ期間に、利用者が支払った1マイル当たり料金は平均53%上昇したという。
分析には、運転手が乗車を受諾する前に1分当たり・1マイル当たりの収益見込みを確認できるアプリ「GigU」のデータを用いた。待ち時間は調査対象6都市のうち5都市で増加し、アトランタ、ダラス、ヒューストンなどで伸びが確認された。一方、フロリダ州タンパではわずかに減少した。
もっとも、この数値は利用者の待ち時間全体をそのまま示すものではない。分析が運転手側のデータに基づいており、利用者が配車を依頼してから運転手が割り当てられるまでの時間は含まれていないためだ。シャーマン氏は、Uberが複数の運転手に異なる条件で配車オファーを提示する過程も踏まえると、実際の待ち時間はさらに長くなる可能性があると主張した。
これに対しUberは分析結果に反論した。同社の広報担当者は、シャーマン氏の分析は複数の不正確な内容に基づいているとし、同様の主張にはこれまでも公に反論してきたと述べた。一方で、今回示された待ち時間19%増、1マイル当たり料金53%上昇という個別の数値については回答しなかった。Uberは、料金は需給や交通状況などリアルタイムの市場環境に応じて変動するとの立場を示している。
シャーマン氏は、値上げとサービス遅延が同時に続けば、利用者離れのリスクが高まる可能性があるとみている。2026年の「Axios Harris Poll 100」でも、Uberの企業評判ランキングは前年の58位から72位に低下した。ただ、今回の分析は6都市の運転手データに基づくもので、米国全体のUber利用体験にそのまま一般化するには限界がある。