ビットコイン(写真=Shutterstock)

14.2年間動きのなかったビットコイン600BTCの移動が確認された。現在の時価は約5115万ドルに相当する。サトシ時代の保有分とみられるが、取引所への流入は現時点で確認されていない。

この動きは、暗号資産市場で価格上昇が続く中で確認された。ブロックチェーン関連メディアのU.Todayが22日(現地時間)に報じた。

オンチェーン追跡アカウントのWhale Alertによると、送金元となったアドレスは長期間動きがなかった。14.2年ぶりに大口の保有分が動いたことで、市場参加者の関心を集めている。

今回動いた600BTCは、ビットコイン黎明期に取得された「サトシ時代のビットコイン」に当たる可能性がある。U.Todayによれば、このアドレスはビットコインが低価格で取引されていた初期に形成された可能性があるという。そのため市場では、初期保有分が市場に出る可能性にも注目が集まった。

もっとも、今回の移動が直ちに売却を意味するわけではない。長期休眠していた大口アドレスの動きが利益確定につながるケースはあるものの、現時点で売却準備と断定できる材料は出ていない。U.Todayも、突然の稼働がそのまま売却準備を示すものではないと伝えている。

送金先の詳細もなお限られている。確認されている範囲では、取引所に送られた兆候はない。U.Todayは、既存のウォレットから別のウォレットへ移された可能性があると報じており、セキュリティ対策や保管方法の見直しといった可能性を示唆した。

それでも市場が敏感に反応する背景は明確だ。初期ウォレットの動きは、需給面だけでなく象徴的な意味合いも大きい。長期休眠資金が動けば、実際の売却の有無とは別に投資家心理へ影響を及ぼし得る。足元では価格上昇を背景に強気ムードが強まっていることもあり、こうした動きへの注目度は一段と高まっている。

今回の事例は、強気相場の中で初期保有分の動向が改めて注目されていることを示した。ただ、現時点で確認されている事実は、600BTCが14.2年ぶりに移動したことと、取引所への流入が確認されていないことにとどまる。市場は今後の追加移動の有無や、実際の売却につながるかどうかを見極める構えだ。

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