Naver本社。写真=Naver

Naverは9月17日、フードデリバリーサービス「配達の民族」を運営するWoowa Brothersへの出資を見送ると明らかにした。5月にUberと組んで買収に動くとの観測が浮上して以降、検討を続けていたが、最終的に取得を断念した。

同社は17日の開示で、「配達の民族の持ち分取得について検討してきたが、経営環境などの変化を踏まえ、取得しないことを決定した」と説明した。

今回の発表は、5月以降に広がっていた「配達の民族」買収観測に対する最終的な判断を示したものとなる。

当時、ソウル経済は、NaverがUberとコンソーシアムを組み、「配達の民族」の買収を進めていると報じた。Woowa Brothersの筆頭株主はドイツのDelivery Heroで、市場では売却額が約8兆ウォンに上るとの見方が出ていた。

これに対しNaverは報道直後、「事業競争力強化に向けてさまざまな案を検討しているが、具体的に決まった事項はない」とコメント。その後も、6月時点では未確定として検討継続の姿勢を示していたが、今回の開示で見送りを正式に決めた。

Naverの出資観測を巡っては、コマース事業との相乗効果に期待する見方があった。「配達の民族」が持つフードデリバリー網や物流インフラに、Naver Shopping、Naver Plusメンバーシップ、Naver Payなど既存サービスを組み合わせることで、コマース分野の競争力強化につながるとの見方だ。

一方で、Naverが検討を続ける間に、「配達の民族」を巡る売却の構図は変化した。

Uberは7月16日、Delivery Heroと事業結合契約を締結し、同社株式100%を総額148億ドルで取得することで合意した。取引は規制当局の承認などを経て、2027年下半期の完了を予定している。完了すれば、Delivery Heroが全株式を保有するWoowa BrothersもUber傘下に入る。

当初はNaverによる「配達の民族」への出資の可能性が取り沙汰されていたが、Uberが親会社に当たるDelivery Heroの買収に踏み切ったことで、前提そのものが変わった格好だ。Naverは見送りの具体的な背景には踏み込まず、「経営環境などの変化」を理由に挙げるにとどめた。

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