写真=Snap

Snapは16日、ARグラス「SPECS」の法人向けソリューション開発で、NVIDIA、Amazon Web Services(AWS)、Salesforceと協業すると発表した。価格は2195ドル。現場作業や遠隔支援、小売用途を想定し、管理やセキュリティを含む法人向け機能を拡充する。

SPECSは6月に公開した製品。Snapは、従来のスマートグラスの枠を超え、現場業務を支えるウェアラブルコンピューティング端末として法人需要の取り込みを狙う。

エバン・スピーゲルCEOは、SPECSについて「単なるスマートグラスではなく、コンピュータとして捉えるべきだ」と説明した。工場や店舗の従業員が、手を使わずに点検手順を確認したり、必要な情報を参照したり、他の作業者と連携したりできるとしている。

法人向け機能では、SalesforceのAIエージェント基盤「Agentforce」、NVIDIAのビジュアルAI技術、AWSの音声関連サービスなどを活用する。Snapは、現場支援や遠隔作業、小売分野での利用を見込み、端末管理やセキュリティ機能も整備する。

あわせて、個人向けAIサービス「SPECS Intelligence」も発表した。ユーザーの予定や目標、連携先サービスの情報を基に必要な作業を支援するもので、iPhone、Mac、SPECSでの利用を想定して設計した。現在は米国でiOS向けプレビュー版を提供しており、Mac版は事前登録を受け付けている。

料金体系は無料プランに加え、利用量に応じた有料プランを用意する予定だが、具体的な価格は明らかにしていない。

スピーゲルCEOはAIの安全性を巡る議論について、「規制当局は仮想的なリスクではなく、実際に起こり得る被害への対応を優先すべきだ」との考えも示した。

Snapは、法人向け業務ツールと個人向けAIアシスタントを組み合わせることで、ARグラスの活用領域を広げる考えだ。一方、2000ドルを超える価格設定や装着性は、普及に向けた課題となりそうだ。

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