XRPが8月に67%上昇する直前、大口保有者の動きが活発化していたことが分かった。100万XRP超を保有する新規ウォレットが2日間で85件増え、オンチェーン分析プラットフォームのSantimentは、大口による先回り買いの可能性を指摘している。
16日付のThe Crypto Basicによると、Santimentは、XRPが8月17日から21日にかけて急騰する2日前に、100万XRP超を保有する新規ウォレットが85件増加したと明らかにした。
Santimentは、この動きについて大口投資家による仕込みの可能性を示すものだとみている。100万XRP超のウォレットは件数自体は限られるものの、保有規模が大きいため市場への影響は小さくない。大口の買い増しが進めば、市場で流通する供給が絞られ、需給面から買い圧力が強まる可能性がある。
支援材料として、XRP Ledger(XRPL)上の活動拡大も挙がった。Santimentは、XRPLの利用が活発化している点を前向きなシグナルとして取り上げた。Rippleは、XRPLを利用するフィンテック企業や決済企業向けの融資を支援するRLUSDクレジットファンドを後押ししているという。
Rippleによる投資も、XRPLの活用領域の拡大につながっている。Santimentは、RippleによるZILOとLicuidoへの投資を通じて、トークン化や資産移転、各種金融サービスのXRPL上での展開が進んでいると説明した。その上で、XRPを巡る評価軸は単なる価格変動にとどまらず、ステーブルコインや融資、トークン化資産分野の成長が、XRPLの実利用を押し上げる要因になると指摘した。
一方で、こうした変化が直ちに価格上昇につながるとは限らないとも述べた。暗号資産市場全体の地合いや上値の重さが、引き続きXRP相場を左右する可能性があるとしている。
価格面では慎重な見方も出ている。暗号資産アナリストのキャシーは、XRPが重要な0.5フィボナッチ水準を下回ったと分析した。これにより、従来想定していた1.78ドル(約267円)に向けた上昇シナリオは、すでに有効性を失ったとの見方を示した。
キャシーは、XRPが上昇の勢いを取り戻すには、0.618フィボナッチ水準に当たる1.65ドル前後(約248円)を再び上回る必要があると指摘した。それまでは1.10ドル(約165円)を重要なサポートとして注視するという。下落が続けば、1.10ドルが次の下値メドとなる可能性があり、さらに下げが広がれば0.87ドル(約131円)も重要水準として意識される。一方で、上昇基調が再形成された場合でも、1.10ドルは買い需要の強さを測る価格帯として位置付けられるとした。
今回の動きは、XRP急騰前に大口ウォレットが増加したことに加え、XRPL上で金融サービスの拡張が同時に進んでいた点で注目される。価格動向とは別に、ネットワークの実利用や金融関連プロジェクトの広がりが、XRPを評価する上での新たな視点として浮上している。
Santimentは投稿で、8月17日から21日にかけてのXRPの67%上昇に先立ち、100万XRP超を保有するウォレットが新たに85件出現したと説明。「こうした大口ウォレットは供給を吸収し、買い圧力を強める要因になり得る」との見方を示した。