無線コントローラーは今やゲーム機の定番周辺機器だ。その源流は40年以上前にさかのぼる。Engadgetは7日(現地時間)、家庭用ゲーム機向け無線コントローラーの初期事例として、1982年ごろに登場したCynexの「Game Mate2」を取り上げた。
Game Mate2はAtari 2600などに対応した初期の無線コントローラーの1つとされる。赤外線(IR)ではなく無線周波数(RF)方式を採用し、受信部へ向ける必要がない点が特徴だった。約20フィート(約6メートル)離れた位置からでも動作したという。
一方で、本体は当時のAtari純正ジョイスティックより大きく重く、電源には9V電池を使用した。その後はAtariブランドでも「CX42 Remote Control Wireless Joystick」として販売された。
無線コントローラー普及の転機として挙げられるのが、Nintendoが2002年にGameCube向けに投入した「WaveBird」だ。2.4GHz帯の無線技術と専用レシーバーを採用し、約20フィート(約6メートル)の距離でも利用できたとされる。
WaveBirdは振動機能を省く代わりに、単三電池2本で最大100時間の駆動を実現した。無線コントローラーの課題だった電池持ちを大きく改善した点が評価された。
SonyがPlayStation向けに無線コントローラーを本格導入したのは、2006年のPS3向け「Sixaxis」からだ。Sixaxisはモーションセンサー機能を前面に打ち出した一方、振動機能は搭載しなかった。
当時、Sony Computer Entertainment Worldwide Studiosのフィル・ハリソン社長は、振動機能は前世代的な要素だとの見方を示していたという。
ただ、モーション操作を特徴とした「Lair」などが不評だったことに加え、振動機能がないことへの不満も広がった。Sonyは2008年に「DualShock 3」を投入し、振動機能を復活させた。
こうした初期の試行錯誤を経て、無線コントローラーはバッテリー駆動時間や振動機能、無線接続の安定性を備えた現在のゲームパッドへと進化していった。