The Blockは7日、Polygon Labsの決済インフラ「Polygon Open Money Stack」がTRONに対応すると報じた。これにより、フィンテック企業や送金・決済事業者は、米国の銀行口座にある資金をTRON上のUSDTと接続できるようになる。
TRONは、ドル建てステーブルコインとして最大規模のUSDTの流通量が最も多いネットワークだ。TRON上で流通するUSDTは940億ドル超(約14兆1000億円)に上り、累計送金額は30兆ドル(約4500兆円)を超える。
これまで、TRONエコシステム向けのサービスを展開する企業は、ライセンスの確保に加え、提携銀行、ウォレット事業者、クロスチェーンのルーティング基盤を個別に用意する必要があった。Open Money Stackを利用すれば、こうした機能に一元的に対応できるとしている。
今回の対応では、Polygon Rampsを通じて、米国48州の送金事業ライセンスを基盤に、TRONベースのサービスで米ドルの入出金に対応する。あわせて、企業は外部のウォレット事業者を使わずにTRONウォレットを作成・管理できる。
例えば送金事業者は、利用者がドルで支払った資金を受取人のTRONウォレットへUSDTとして送れるようになる。逆に、TRON上のUSDTを銀行口座へ引き出すことも可能だ。
Polygon LabsのCEO、マーク・ボイロン氏は「TRONを追加することで、最大級のUSDT流動性プールの1つを同じ統合環境に取り込んだ」と述べた。そのうえで「企業はライセンスや処理プロセスを意識することなく、このドルを米国の銀行ネットワークや他のチェーンに移せる」と説明した。
TRON創業者のジャスティン・サン氏は「ステーブルコインは、決済、送金、資金管理といった実際の金融活動を支えるインフラになりつつある」と語った。