XRP Ledger(XRPL) 写真=Shutterstock

Flareのフーゴ・フィリオンCEOは7日、XRP Ledger(XRPL)のレンディング市場について、市場で見られている以上の需要があるとの認識を示した。XRPL本体の機能追加を待たず、外部実行層を使って先行実装し、需要を実証していく考えだ。

ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、フィリオン氏は、Rippleの最高技術責任者(CTO)を務めるデイビッド・シュワルツ氏でさえ、XRPLのレンディング市場の広がりを過小評価していると主張した。

論点となっているのは、XRPLネイティブのレンディングプロトコル「XLS-66」の承認が遅れる中でも、外部実行層を通じて同様の機能を実装できるかどうかだ。フィリオン氏は、XLS-66が現在もバリデーター投票で足踏みしている一方、Flareはこれを補完する仕組みをすでに整備したと説明した。

同氏は、シュワルツ氏の能力を高く評価しつつも、それでもXRPLレンディング市場の潜在規模は十分に織り込まれていないとの見方を示した。利用者の多くも、XRPLを支える外部基盤の広がりを見落としているとした。

Flareが中核技術として挙げたのは、プロトコル管理型ウォレットと「Flare Confidential Compute」だ。これらを通じて任意のロジックを実装したアプリケーションを構築でき、XRPL上でもスマートコントラクトに近い実行環境を提供できるという。追加機能はXRPLの標準機能のように動作し、資産保有者はクロスチェーンブリッジを使わず、ネイティブウォレットから直接コインを貸し出せるとしている。

XLS-66は、ClearpoolとCicadaが担うオフチェーンのアンダーライティングの枠組みを前提としているが、現時点ではなお承認待ちの段階にある。一方、Flareの基盤では、1080万枚のラップドXRPを担保に、720万ドル(約10億8000万円)相当のRLUSD融資が承認されたという。

もっとも、市場の集中度は高い。現時点でMorphoのプールでは、3つのアドレスが借入残高全体の93%を占め、Sentoraが流動性を供給している。RLUSDの総供給量が24億ドル(約3600億円)であることを踏まえると、市場規模はなお限定的だが、フィリオン氏は、こうした構造自体が実需の存在を示しているとみている。

フィリオン氏は、XRPLエコシステム向けのレンディングサービスを展開する構想も示した。Rippleによる大規模な台帳アップグレードを待つのではなく、自社の領域でプログラマブルなロジックを先行配置する方針を明確にした格好だ。あわせて、新たな金融フローをFlareエコシステムに取り込む戦略も打ち出した。

今回の発言は、XRPL内部の標準承認プロセスとは別に、外部実行層がレンディング需要を先に取り込めるかを巡る主導権争いが強まっていることを示した。今後の焦点は、XLS-66の承認の行方に加え、Flareが示した手法がXRPL利用者の資産運用需要をどこまで引き上げられるかにある。

フィリオン氏は「@JoelKatzはXRPL上のレンディングは大きな市場になると考えている。デイビッドは信じられないほど優秀だが、それでも、その市場がどこまで大きくなり得るかを過小評価していると思う」と述べた。

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