Ethereum 写真=Shutterstock

Ethereumが2500ドル台に下落し、13億5000万ドル規模のレバレッジロングで清算リスクが高まっている。資金調達率のマイナス転換に加え、現物ETFからの資金流出も重なっており、2500ドル台を維持できるかが当面の焦点となっている。

CryptoSlateが7日(現地時間)に報じたところによると、足元の価格を下回る水準に清算ラインがあるEthereumのロングポジションは約13億5000万ドルと推計された。現在価格を上回る水準に清算価格があるショートポジションは約9億9978万ドルで、ロングのほうが規模は大きい。

Hyperliquidでは、この価格帯で清算が意識されるEthereumのロングが約1億1283万ドルに上る。Ethereumが2605.65ドルで取引されていた時点では、当該清算ゾーンまでの下落余地は約3.6%で、前日の7.4%から大きく縮小していた。

実際、清算はすでに進んでいる。Ethereumは直近24時間で1.35%下落し、2570ドルまで値を下げて2700ドル台を割り込んだ。この間のEthereumポジションの清算額は2億3336万ドルで、このうち約95%に当たる2億2187万ドルをロングが占めた。

清算は直近12時間に集中した。清算額は約2億2622万ドルで、ロングが2億1611万ドルだった。Binanceでは2664万ドル規模のETHUSDCポジションが強制清算され、同期間の暗号資産市場では単独で最大の清算案件となった。

もっとも、清算マップに示されたポジションが特定の価格で一斉に清算されるわけではない。清算マップは、価格変動に応じてレバレッジポジションの清算リスクが高まる価格帯を示すものだ。13億5000万ドル全額が2500ドル近辺で即座に清算されることを意味するわけではなく、追加下落が複数の価格帯で連鎖的な清算を招くかどうかがポイントになる。

大規模な清算後も、市場にはなおロング偏重が残る。Coinglassによると、BinanceのETH/USDTにおける口座ベースのロング・ショート比率は3.32、OKXは2.13だった。Binanceの大口投資家でも、口座ベースで2.34、ポジションベースで1.62と、ロング比率の高さが目立った。これらの指標だけでポジション全体のドル建て規模は判断できないものの、なお上昇を見込む参加者が多いことを示している。

一方、資金調達率はマイナスに転じた。Ethereumの未決済建玉加重の資金調達率はマイナス0.0041%、出来高加重ではマイナス0.0034%だった。ショート需要の強まりを示唆する動きといえる。

現物市場の需給も弱い。Ethereum現物ETFでは6日、約2億200万ドルが純流出した。これは9月16日以降で最大の日次流出額で、直前5営業日の累計流出額約2億600万ドルに匹敵する。純流出は6営業日連続となり、この間の流出総額は約4億800万ドルに拡大した。

Sosovalueによると、Ethereum現物ETFの上場来累計純流入額は135億5000万ドルとされる。ただ、足元では流出ペースが加速しており、価格下落局面で新規資金が入るのか、それとも既存投資家の資金回収が続くのかが、短期的な需給を左右する要因として浮上している。

当面は、2500ドル台の防衛とETF資金フローの反転が市場の焦点となる。価格が主要な清算ゾーンに入り込めば、強制売却が追加下落を招き、それが再び清算を呼ぶ展開もあり得る。

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