写真=Circle

Circleは7日、SAPの財務ソフトを利用する企業向けに、ステーブルコインUSDCとEURCによる送受金機能を提供すると明らかにした。ドイツのソフトウェア大手SAPの支援を受ける金融サービス企業Tereinaと提携し、企業の既存業務アプリ上でステーブルコイン決済を扱えるようにする。

Cointelegraphによると、今回の連携により、SAP財務ソフトの利用企業は既存アプリケーション上でUSDCとEURCの送受金が可能になる。ドル建て取引ではUSDC、ユーロ建て決済ではEURCを活用できるという。

Tereinaは、企業向けソフトウェアに決済機能を接続するインフラを提供している。これにより企業は、現在利用している財務システムにステーブルコイン決済機能を追加できる。両社は今後数カ月以内に、グローバル顧客を対象として、ステーブルコインを活用した国際決済と財務運用の実証を進める計画だ。

両社によると、SAPのエコシステムは世界の商取引の84%に関与しているという。これがそのままステーブルコインの導入規模を示すわけではないが、SAP財務システムとの連携は、企業が既存の業務環境の中でステーブルコインを利用するための有力な導線になりそうだ。

今回の発表は、Circleが最近、ステーブルコイン決済と金融市場向けを想定したレイヤー1ブロックチェーン「Arc」のメインネットを立ち上げたことに続く動きとなる。Arcでは手数料の支払いにUSDCを用い、USDCとEURCを含む20種類超の法定通貨連動型ステーブルコインをサポートする。

Circleは、決済インフラの拡充とブロックチェーン基盤の整備を並行して進め、企業向けの活用領域を広げている。今後は、実証を経た後に導入がどこまで広がるかが焦点となる。企業が既存の財務ソフト内でドル建て・ユーロ建てのステーブルコイン送受金を処理できるようになれば、国際決済や資金管理の実利用が一段と進む可能性がある。

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