Lam Researchは10月8日、韓国の半導体関連スタートアップを対象とする「Lam Research-Hana半導体ユニコーンファンド」を組成すると発表した。Hana Venturesと、Lam ResearchのCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)部門であるLam Capitalが共同で組成する。
同社によると、国別で展開する戦略的な半導体投資プログラムは今回が初めて。有望な韓国のスタートアップや先端技術企業を発掘し、投資と事業支援を通じて成長を後押しする狙いだ。
重点投資分野は、製造AI、ロボティクス、先端パッケージング、新素材。将来の半導体産業を支える中核技術を投資対象とする。
同社の技術知見や協業ネットワークを生かし、技術検証から事業化、グローバル市場への展開までを支援する方針だ。Lam Researchは韓国で主要な研究開発拠点となるテクノロジーセンターも運営している。
足元では、新素材を迅速に検証し、顧客や協力会社、パートナーと共同でアイデアを形にする「Velocity Lab」も構築した。
韓国での生産実績も明らかにした。半導体製造装置のチャンバーについて、韓国で生産した累計出荷台数が1万5000台に達したという。
同社は、京畿道の烏山、華城、龍仁の3拠点を軸に15年にわたって積み上げてきた協業の成果だとしている。2025年には、韓国の協力会社から調達した製品・サービスの規模が1兆ウォン超(約110億円)となった。協力会社約100社のうち、相当数を中小企業が占めるという。
Lam Researchは1989年に韓国で初の事務所を開設して以降、研究開発、製造、サプライチェーン連携、人材育成を通じて事業基盤を拡大してきた。2025年時点で、韓国事業が生み出した経済効果は13兆ウォン超(約1430億円)に上るとの分析結果も示した。
直接・間接の雇用創出は2万5000件超としている。
ティム・アーチャー会長兼CEOは「Lam Researchは過去40年以上にわたり、韓国の半導体エコシステムが持つ競争力と協業文化を基盤に投資を続けてきた」とコメントした。
その上で「AI時代には、需要拡大と技術の複雑化を背景に、エコシステム全体で課題を解決するスピードと、新技術を量産に実装する力がこれまで以上に重要になる」との認識を示した。
さらに「より緊密な協力を通じて、顧客が求めるスピードと業界に必要なイノベーションを実現していく」と述べた。