写真=SixThreeZero

SixThreeZeroは、後部ユニットの追加によって最大7人乗りに対応できる大型の電動三輪車を公開した。7.3kWhの大容量バッテリーを搭載し、乗客輸送や貨物運搬も想定した構成となっている。

米電動モビリティメディアElectrekが7日(現地時間)に報じた。新モデル「Long Range Luxury Rickshaw」は、標準仕様で運転者1人と乗客2人の計3人が乗車可能。後部にオプションのサブフレームを追加することで、最大7人まで乗れるとしている。

特徴の1つは、電動自転車としては大きいバッテリー容量だ。搭載容量は計7296Wh(7.3kWh)。通勤向けの一般的な電動自転車が500〜750Wh程度であるのに対し、約10倍に相当する。

バッテリー構成は、車体フレーム内に48V 20Ahを2個、後席下に48V 112Ahを1個配置する。SixThreeZeroによると、1回の充電での航続距離は最大120マイル(約193km)。ただし、実際の航続距離は速度や路面状況、アシストレベル、乗車人数などによって変動する。

特に最大7人乗りの拡張時は、乗員数と積載重量の増加に伴い、航続距離が公称値を下回る可能性がある。

駆動系では、750Wモーターを2基搭載した。シングルモーター駆動とデュアルモーター駆動を選択でき、2基使用時の定格出力は1500Wとなる。坂道走行や多人数乗車時の駆動力を確保する狙いだ。最高速度は、ペダルアシスト使用時、スロットル使用時ともに時速32kmとしている。

価格は基本モデルが7495ドル。後部に乗客席や貨物バスケットを追加できるサブフレームは1基999ドルで、最大2基まで接続できる。公開された構成では、これにより最大7人乗車が可能になる。

拡張ユニットには、モーターとバッテリーを備えた動力付きタイプも用意する。メイン車両の操縦部から、接続先の補助ユニットも一体制御できるという。Electrekは、この構成について「自転車部品で組んだ電動のロードトレインに近い」と評している。

車体の大型化に合わせ、制動性能や快適装備も強化した。3輪すべてに油圧式ディスクブレーキを採用し、トルクセンサー、20×4インチのファットタイヤ、サスペンションフォーク、人間工学に基づくハンドルバーを備える。

このほか、ヘッドライトはハイビームとロービームに対応。ウインカー、ミラー、ブレーキランプ、後輪デファレンシャル、フロントの貨物バスケットも標準装備とした。

シート設計も一般的な電動自転車との差別化要素だ。運転席にはキャプテンチェア形状のシートを採用しており、Electrekは一般的な自動車用シートより快適だと評価している。

Long Range Luxury Rickshawは、電動自転車と電動三輪車の中間領域を広げるモデルといえそうだ。大容量バッテリーと多人数乗車に対応する拡張構造を組み合わせ、家族での移動から乗客輸送、貨物積載まで幅広い用途を想定する。

一方で、拡張時の車体長や重量、乗車人数・積載量による航続距離の変化、狭い道路での取り回しなどが実用性を左右しそうだ。Electrekは、過去に同社のRickshawで6人超を乗せた経験があるとして、多人数輸送プラットフォームとしての完成度に注目している。

キーワード

#SixThreeZero #電動三輪車 #電動自転車 #Rickshaw #バッテリー #航続距離 #デュアルモーター
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.