画像=創業者側ウォレットの保有状況や流動性引き揚げの時点に関する説明資料(Google Gemini)

ハンター・バイデン氏は7日、同氏が関与するミームコイン「LAPTOP」を巡るラグプル疑惑を否定し、創業者側ウォレットの保有状況や、マーケットメイカーが流動性を引き揚げた時点を示すオンチェーンデータを公表した。

ブロックチェーンメディアのCointelegraphによると、同氏はX(旧Twitter)への投稿で、創業者側ウォレットにある3億トークンは先月のローンチ以降、一度も移動していないと説明した。

争点となっているのは、プロジェクトチームが高値圏で売却して利益を得たかどうかだ。同氏は、9月9日のローンチ直後の値動きについて、著名人絡みのラグプルと似たチャートに見えたことは認めた一方、実際に最も大きな利益を得たのは、プロジェクトが起用した2社の専門トレーディング企業だったと主張した。これら2社は、価格がピークを付けた直後に流動性を引き揚げたとしている。

公表された数値によると、1社は分散型取引所での流動性ポジションから68万6000ドルの利益を得た。もう1社は、取引を通じて投入額を約218万ドル上回る資金を回収したという。プロジェクトのWebサイトに掲載された、デラウェア州の情報コンサルティング企業Groom Lakeによるローンチ報告書でも、同様の内容が示された。

同報告書には、「売り資金がピーク直後に流出した」との記載があり、「価格が最高値に達してから84秒後にマーケットメイカー1が資金を引き出した」としている。さらに、当時の価格水準付近で売却を試みた参加者が利用できた流動性は、1万6157ドルからゼロまで減少したと明記した。

ハンター・バイデン氏は、トークン発行の背景についても説明した。当初は総供給量の5%を慈善目的に充てる考えだったとしたうえで、プロジェクトを続けた動機として、「資金提供を断ったことで自分を詐欺だと呼んだ主要KOLや、ドン、エリックを挑発したかった」と投稿した。ここでいうドンとエリックは、ドナルド・トランプ・ジュニア氏とエリック・トランプ氏を指す。

「LAPTOP」という名称は、2020年の米大統領選を前に物議を醸したハンター・バイデン氏のノートパソコンに由来する。このノートパソコンの存在と内容は当時の選挙戦で注目を集め、その後も米保守派が繰り返し取り上げてきた。同氏はこのノートパソコンを巡り、プライバシー保護法に関する訴訟を起こしたこともある。

今回の説明は、トランプ一族の暗号資産ビジネスを巡る対立とも重なる。ハンター・バイデン氏は8月、トランプ一族の暗号資産企業World Liberty Financialについて、「これまで見たことがない規模の腐敗だ」と批判した。ドナルド・トランプ大統領も、2025年1月の就任直前にミームコイン「オフィシャル・トランプ」(TRUMP)をローンチして以降、ラグプルや腐敗を巡る疑惑に直面している。

プロジェクト側の追加対応も明らかにされた。同氏によると、創業者保有分の「LAPTOP」は、ローンチ後6カ月間ロックする。チームは、エアドロップ後に受け取られなかったトークンについても、引き続きバーンを進める方針だという。

市場の関心は、再びトランプ系ミームコインに向かいつつある。「TRUMP」の運営主体は先週、ワシントンD.C.のTrump Gold Clubで11月22日夜にイベントを開き、大統領と匿名の講演者3人、上位トークン保有者185人が出席予定だと発表した。非営利の消費者団体Public Citizenは、「TRUMP」投資家の損失が2025年のローンチ以降で32億ドルに達すると推計している。

ハンター・バイデン氏はXへの投稿で、「1カ月前、私たちは$LAPTOPをローンチした。数分で、これまでの著名人ラグプルと同じように見えるチャートになった。完全に破綻していた。私は独立した完全な会計監査を約束した。ここに示す」と述べた。

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