ビットコイン現物ETF。写真=Shutterstock

ビットコイン現物ETFは、価格が下落する局面でも資金流入に転じた。10月7日付のCointelegraphによると、6日の純流入額は1億1900万ドル(約179億円)となり、前日の9000万ドル(約135億円)の純流出から切り返した。

ビットコイン価格は6日、8万6600ドルを上回った後に8万4000ドルを割り込み、その後は8万3100ドル近辺で推移した。24時間では約2.7%下落しており、足元では価格の軟化とETFへの資金流入が同時に進む格好となった。

一方、イーサリアム現物ETFでは資金流出が一段と拡大した。6日の純流出額は2億200万ドル(約303億円)で、前日の約5100万ドル(約77億円)から大幅に膨らんだ。これで6営業日連続の純流出となり、この間の累計流出額は約4億800万ドル(約612億円)に達した。

ビットコインの調整局面では、利益確定売りが背景にあるとの見方が出ている。CryptoQuantのアナリスト、モレノDVは、相場反発の過程で利益確定の動きが強まったと指摘。足元で取引している投資家の推定取得コストとされる6万8900ドルを大きく上回る水準で推移していたことが、売り圧力を強めたとの見方を示した。

モレノDVは、相場の回復基調が続くには、新規需要がこうした売りを吸収できるかが重要だとした。ビットコイン現物ETFへの資金流入は再開したものの、現物市場の売り圧力を打ち消すだけの需要が続くかどうかは、なお見極めが必要だという。

他の暗号資産ETFの資金フローはまちまちだった。XRP現物ETFは310万ドル(約4億6500万円)の純流入となった一方、ソラナ現物ETFは370万ドル(約5億5500万円)の純流出だった。ジーキャッシュ現物ETFは直前の2営業日で純流出が続いた後、6日は資金流出入がなく、横ばいだった。

今回の動きは、暗号資産ETF市場で銘柄ごとの選別色が強まっていることを示している。ビットコイン現物ETFには価格軟調のなかでも資金が流入した一方、イーサリアム現物ETFでは流出が拡大した。目先は、ビットコイン需要の持続性と、イーサリアム現物ETFの流出基調が落ち着くかどうかが焦点となる。

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