写真=Anthropic

Anthropicは7日(現地時間)、低価格AIモデル「Claude Haiku 5.5」を発表した。従来の「Haiku 4.5」の後継にあたり、要約や分類、データベース照会といった反復業務での利用を想定する。前世代比で運用コストを平均約75%削減したほか、「Sonnet 5.5」の一部料金も引き下げた。

米ITメディアの9to5Macによると、Haiku 5.5はHaiku 4.5を置き換えるモデルとなる。AnthropicがHaiku系を更新するのは約1年ぶりだ。

今回の発表は、この1カ月で進めてきたClaude 5.5シリーズ拡充の一環。AnthropicはすでにOpusとSonnetを5.5世代へ更新しており、今回のHaiku追加で主力モデルを同一世代にそろえた。

Claudeの各モデルは、用途と価格帯ごとに位置付けられている。Haikuは最小かつ最廉価のモデルで、Sonnetは中位、Opusは高性能・高価格帯の上位モデルにあたる。FableとMythosは、Opusを上回る性能とコストの最上位モデル群として示されている。

Haiku 5.5は、低コストと高速処理を重視して設計したモデルだ。Anthropicは、大量処理やコスト感度の高い業務に適すると説明している。要約、圧縮、データベース照会、分類処理など、迅速かつ反復的なタスクを安定して処理できるとしている。

コーディング分野では、上位モデルを補完する役割も担う。Anthropicは、Haiku 5.5がOpus 5.5やSonnet 5.5を支える補助的なエージェントとして適していると説明した。自社モデルで最も高速であり、リアルタイムの顧客対応やブラウザー操作など、応答速度が重視される用途にも向くとしている。

価格面では、Haiku 5.5の運用コストが前世代より平均約75%低いと公表した。低価格モデル市場でコスト効率を前面に打ち出し、利用拡大を狙う構えだ。

あわせて価格体系も見直した。Anthropicはラインアップ全体のコストパフォーマンス改善の一環として、Sonnet 5.5のキャッシュ読み出し料金を半額にした。これにより、多くのエージェント用途でSonnet 5.5を約20%低コストで運用できるとしている。

さらに、Claude MaxとTeamの利用者には、月間APIクレジットも新たに提供する予定だ。Claudeプラットフォーム上で新たなエージェントやアプリケーションを開発する利用者を支援する施策としている。

Anthropicは自社サイトで、Haiku 5.5をOpenAIの低価格モデル「GPT-5.5 Luna」と比較しながら紹介している。低コストモデルへの需要が広がる中、企業顧客の獲得を巡る価格競争は一段と激しくなりそうだ。

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