Teslaは6日、停電時にEVから住宅へ給電できる「PowerShare Home Backup」の対応を、一部のModel 3とModel Yに拡大したと発表した。対象は米国とプエルトリコで10月1日以降に注文した車両などで、利用にはPowerwall 3やWall Connectorといった関連機器が必要になる。
これまで同機能はCybertruck向けに提供していた。今回の対応拡大により、一部のModel 3とModel Yでも、車両から家庭へ給電するV2H機能が利用可能になる。EVの大容量バッテリーを非常用電源として活用し、停電時に住宅へ電力を供給する仕組みだ。
ただ、すべてのModel 3/Model Yが対象となるわけではない。Teslaによると、米国とプエルトリコで10月1日以降に注文したModel 3/Model YはPowerShareに対応する。それ以前に生産された車両でも一部は利用できるが、実際の対応可否は車両のハードウェア構成によって異なる。
利用には車両本体だけでなく、関連機器の導入も必要だ。Model 3/Model Yを家庭向け非常用電源として使うには、Powerwall 3やWall Connectorが求められる。Teslaは今後、Powerwall 2とPowerwall Plusにも対応を広げる予定としている。
執筆時点の価格は、Powerwall 3が設置費込みで約1万5000ドル(約225万円)、Tesla Wall Connectorが585ドル(約8万8000円)。こうした機器を組み合わせることで、Model 3/Model Yから家庭への給電が可能になる。
バックアップ可能な時間は車種やトリムによって異なる。Teslaによると、Model 3 StandardとModel Y Standardは最大2日間、Model 3/Model YのPremiumおよびPerformanceトリムは2日超のバックアップが可能だ。Cybertruckは3日超の給電に対応するという。
Cybertruckは専用の電力変換機構を備えるため、Model 3/Model Yよりも構成を簡素化できる。Powerwallがなくても、PowerShare GatewayとUniversal Wall Connectorを使って家庭へ給電できるとしている。
Teslaは、PowerShareを活用すれば、停電時に照明や小型家電だけでなく、エアコンのような消費電力の大きい機器にも電力を供給できると説明する。すでにPowerwallを導入している家庭では、車両バッテリーを追加の電源として使うことで、長期の停電に備えられるとしている。
双方向充電はTesla独自の機能ではない。ChevroletやCadillacの一部EVのほか、Kia EV9やNissan Leafなども、車両バッテリーを家庭や電力網で活用する機能を提供している。
今回の対応拡大により、TeslaはModel 3/Model Yを含めたEVと家庭用蓄電システムの連携をさらに広げることになる。