XRP先物の取引高が9月に約570億ドルへ拡大し、6カ月ぶりの高水準となった。価格の持ち直しを受けて資金流入が進んだものの、市場全体のポジションはなお拮抗しており、方向感は定まっていない。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが6日(現地時間)に報じたところによると、XRPデリバティブ市場の取引は8月に続いて9月も増加した。現物価格の回復を背景に、トレーダー資金の再流入が続いているという。
XRPは8月に30%上昇し、9月も7.94%上げた。これを受け、トレーダーの間ではレバレッジを活用した先物ポジションの積み増しが進み、上昇を見込んだ取引が活発化したとみられる。
取引所別ではBinanceの存在感が際立った。9月のXRP先物取引高は約323億6000万ドルで、Bybitの125億ドルとOKXの約113億2000万ドルを合算した238億2000万ドルを上回った。Binanceだけで、9月のXRP先物取引の過半を占めた計算になる。
短期指標も同様の流れを示した。直近24時間のXRP先物取引高は1.85%増の26億5000万ドル、未決済建玉は0.48%増の36億1000万ドルとなった。
取引高と未決済建玉がそろって増加したことは、既存契約の入れ替えにとどまらず、新規資金と新規ポジションの流入が続いたことを示している。
オプション市場も活況を強めた。同期間のXRPオプション取引高は158%増え、700万ドル近くまで拡大した。
市場では先物に加え、オプションを通じたエクスポージャー需要も広がっている。短期売買に限らず、デリバティブ全般への関心が高まっている格好だ。
過去の推移をみると、XRP先物市場は2025年6月から取引が段階的に増え、2025年9月には1800億ドル超でピークを付けた。その後は月次で減少し、2026年7月には月間取引高が500億ドルを下回った。
ただ、2026年8月に減少基調に歯止めがかかり、9月は反発が一段と鮮明になった。月間取引高は再び500億ドルを上回り、600億ドルに迫った。2025年9月の1800億ドル台には届かないものの、8月と9月の増加は、トレーダーがXRP先物市場に段階的に戻りつつある兆候と受け止められる。
一方、市場のポジショニングは一方向に傾いていない。XRP全体のロング・ショート比率は0.9701で、全体ではわずかにショート優勢だった。先物取引が増えても、市場全体が強気一辺倒ではないことを示している。
これに対し、取引所別の指標は異なるシグナルも示した。Binanceのアカウントベースのロング・ショート比率は2.2446、OKXは2.87だった。全体集計では弱気寄りだった一方、主要取引所の内部では上昇を見込むアカウントの比率が高かった。
足元のXRPデリバティブ市場は、取引回復が進む一方で、相場の方向性を巡る見方が分かれる局面にある。