画像=ArtCraft開発チームが公開したオープンソース編集スイート「Crafting Apps」

ArtCraft開発チームは10月6日(現地時間)、画像編集や動画編集、PDF処理などに対応するオープンソースのソフトウェアスイート「Crafting Apps」をGitHubで公開した。Adobe製品に慣れたユーザーを意識したUIやショートカットを採用している点が特徴だ。

ITmediaによると、公開したのは画像編集、ベクターグラフィックス、動画編集、写真管理、PDF編集、モーショングラフィックス、出版レイアウトに対応する7つのアプリプロジェクト。すべてRustでゼロから開発しており、macOS、Windows、Linuxに対応する。一部アプリはWeb上でも動作する。

中核アプリの「PhotoCraft」は、Photoshopをクリーンルーム方式で再実装したとする画像編集ソフトだ。レイヤー、マスク、テキスト、ブラシ、調整レイヤーなどの機能を備え、PSD/PSBファイルもレイヤー構造を維持したまま読み込み・保存できるという。「VectorCraft」は、ペンツールや画像トレース機能を搭載し、ベクターグラフィックス制作向けのアプリとして位置付ける。

このほか、動画編集向けの「FilmCraft」、RAW現像と写真管理向けの「LightCraft」、PDFの閲覧・結合・分割に対応する「PrintCraft」、モーショングラフィックスやVFX向けの「EffectCraft」、出版レイアウト向けの「DesignCraft」をそろえる。

特徴の1つは、AIエージェントによる自動化を見据えた設計にある。メニューやツールはコマンド経由で実行でき、CLI、JSONベースの制御チャネル、MCPをサポートする。PhotoCraftとEffectCraftでは、すでにMCPベースの制御機能を実装済みとしている。

もっとも、現時点でAdobe製品の本格的な代替とみるのは難しい。10月6日(現地時間)時点でPhotoCraftとPrintCraftは初期アルファ版の段階にあり、残る5アプリも開発中だ。PhotoCraftについても、文字組みの一部機能やブラシ、プラグイン互換性などに制約があるとしている。

Crafting Apps自体は無料のオープンソースとして提供する。一方、別サービスの「ArtCraft」では、AIによる画像・動画生成向けにクレジット制の有料プランを用意する。ただし、ユーザーが独自の計算資源や外部サービスを接続すれば、サブスクリプションなしでも利用できるとしている。

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