Coinbaseは米国ユーザー向けに、ビットコインやイーサリアムなど10銘柄の暗号資産を対象とした超短期の予測市場を始めた。15分または1時間単位で、価格が一定水準を上回るか下回るかを予想する仕組みだ。
同社は10月6日、これらの新市場の提供開始を明らかにした。ブライアン・アームストロング最高経営責任者(CEO)も米東部時間の同日午後4時36分、予測市場の開始を告知した。ユーザーは対象の暗号資産に加え、時間枠と価格の方向を選んで取引できる。
対象となるのは、ビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRP、ドージコイン、BNB、シバイヌ、ジーキャッシュ、ニア、ハイパーリキッド(HYPE)の10銘柄。商品タイプは15分、1時間、プレマーケット、日付指定市場の4種類をそろえた。
このうち短期契約は、基準価格に対して満期時点の価格が上か下かを判定する二者択一型で清算される。15分市場は日中に繰り返し清算され、その都度あらためて取引機会が提示される。一方、日付指定のイベント市場は1回のみ清算される。
長期の市場では価格レンジを用いる。例えば「2026年末のビットコイン価格」市場では、5000ドル(約75万円)刻みで価格帯が区切られており、取引規模は7720万ドル(約115億8000万円)に達した。契約の購入に使えるのは米ドルとUSDCに限られる。
市場の運営は、米商品先物取引委員会(CFTC)の監督下にある取引所Kalshiが担う。Coinbase Financial Marketsは、先物ブローカーとして登録され、全米先物協会(NFA)の会員でもあり、これらの契約を提供する。利用できるのはネバダ州を除く米国内の居住者だ。
Kalshiは自社の15分暗号資産市場で、ビットコイン、イーサリアム、ソラナ、ジーキャッシュ、XRP、ニア、HYPE、ドージコイン、BNBなどを扱っている。Coinbaseではこれにシバイヌを加えた。手数料体系は別途公表していないが、注文前の確認画面で内訳を確認できるとしている。
Coinbaseは1月、Kalshiと提携し、スポーツ、政治、経済、天候を対象とする全米規模の予測市場を立ち上げていた。今回は、既存の現物取引と同じ画面から暗号資産の予測市場にもアクセスできるようにし、商品領域を広げた格好だ。
Coinbase株は6日、前日比1.32%安の185.74ドルで取引を終えた。アームストロング氏の投稿後、時間外取引では0.38%高の186.44ドルを付けた。