フォルダブルスマホでは、画面の間に異物が入った状態で閉じることが故障の大きな要因になる。目に見えるものだけでなく、砂やほこりのような微粒子でも内側ディスプレイを傷める可能性があり、開閉回数や防水・防塵性能の数値だけでは実使用時の耐久性は判断できない。
米ITメディアのEngadgetが6日(現地時間)に報じたところによると、フォルダブルスマホの内側ディスプレイは、一般的なスマートフォンの前面ガラスとは構造が異なる。このため、表面を強く押したり、爪で異物をこすり取ったりする扱いは避けるべきだという。
特に重要なのは、端末を閉じる前に画面の間に異物が入り込んでいないかを確認することだ。カードや鍵のような大きな物は気付きやすい一方、ほこりや砂は見落としやすく、そのまま折りたたんでしまう恐れがある。
異物混入のリスクは屋外で高まりやすい。海辺や工事現場のように砂や砂ぼこりが多い環境では、微粒子が端末の隙間から入り込みやすいためだ。そうした状態で閉じると、粒子が画面に圧力をかけ、跡や損傷につながる可能性がある。
異物に対する保護性能は機種によって異なる。Galaxy Z Fold8とFold8 UltraはIP48等級、iPhone DuoはIP68等級を備える。IP等級の1桁目は固形異物に対する保護性能を示し、4は1mm以上の物体からの保護、6は粉じんの侵入を完全に防ぐ水準を意味する。
内側の保護フィルムを勝手に剥がすのも避けたい。メーカー装着のフィルムは梱包用の保護材のように見える場合があるが、Samsung Electronicsは内側画面の保護層を外さないよう推奨している。検証されていない保護フィルムを追加で貼ることも、端末に適さない場合がある。
フォルダブルスマホ向けに設計されていないフィルムやアクセサリーは、画面構造に合わない可能性があるためだ。スタイラスについても、メーカーが対応を明らかにしている製品を使う方が安全だ。
メーカーが示す開閉耐久回数だけを見て安心するのも危うい。スマートフォン各社は通常、ヒンジやディスプレイに対して数十万回規模の開閉試験を実施している。1日100回開閉すると仮定すれば、20万回は約5年、50万回は約14年に相当する。
Samsung Electronicsは、Galaxy Z Fold7のディスプレイについて、実験室での試験で50万回の開閉後も動作したとしている。ただし、こうした数値はあくまで特定条件下での試験結果であり、実際の使用環境での寿命をそのまま保証するものではない。
実際、初期のフォルダブルスマホでは、20万回規模の耐久性をうたっていても想定より早く不具合が生じた例があった。防水・防塵性能についても、端末の摩耗が進めば時間の経過とともに性能が変化する可能性がある。
フォルダブルスマホの扱いで重要なのは、特別な手順ではない。閉じる前に画面の間に異物がないか確認し、内側ディスプレイを強く押したり爪で引っかいたりしないことが基本になる。ほこりが付いた場合は、柔らかい布で丁寧に拭き取ってから折りたたむのが望ましい。
フォルダブルスマホは、過度に神経質に扱うべき製品というわけではない。一方で、折りたたみディスプレイと可動式ヒンジという構造を踏まえた使い方が求められる端末だ。