ビットコインは8万7200ドル前後の主要な抵抗帯を再び試す局面に入った。上抜けて定着できるかどうかが、短期的な方向感を左右する焦点となっている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが5日(現地時間)に報じたところによると、市場では8万7200ドルを、直近の反発局面でトレンド継続の可否を見極める重要水準として意識している。
目先の上値抵抗として注目されているのは、8万6984ドル近辺と、上ヒゲで到達した8万7200~8万7300ドルの抵抗帯だ。この価格帯は過去の短期高値とも重なっており、一部アナリストは強気継続を判断するうえでの中核的な抵抗帯とみている。
今回の抵抗帯テストは、ビットコインが数日前、米雇用指標の発表後に8万7000ドルを上回った値動きの延長線上にある。
当時は、米国の9月の新規雇用が2万9000人増にとどまり、失業率は4.2%に上昇。その後、ビットコインは8万7000ドルを下回ったものの、上げ幅の大半を維持した。
値動きを振り返ると、8万7000ドル台は繰り返し売り圧力が意識されてきた価格帯だ。ビットコインは9月末に8万2000ドル台前半から8万7200ドル近辺まで上昇した後、8万2700ドル前後まで反落。その後に持ち直したが、8万7000ドル台の再突破は早い段階で上値を抑えられ、価格は8万4000~8万4500ドル台まで押し戻された。
一方で、直近の調整局面の安値は9月28日の安値を上回った。市場では、短期的な下値切り上げのサインとして受け止められている。
もっとも、上抜けに失敗する場面が複数回確認されたことで、8万7000~8万7200ドルに強い抵抗が残っていることも鮮明になった。強気基調を維持するには、この抵抗帯を明確に上抜き、その水準を保てるかが重要になる。
デリバティブ市場のセンチメントは緩やかに強気寄りだ。Binanceの無期限先物の資金調達率は0.0072%、OKXは0.0034%、Hyperliquidは0.0013%と、いずれもプラス圏で推移している。
資金調達率がプラスであることは、現物価格との乖離を調整する過程でロング保有者がショート保有者に支払う構図を通じ、相場でロング需要が優勢であることを示す。
ただ、資金調達率の上昇は過熱を示すほどではない。ロングに一方向で偏った状態ではない分、市場にはなお上抜けの余地があるとの見方も出ている。
半面、今回も上抜けに失敗すれば、8万7000ドル台が短期的な上値の上限として固定化される可能性がある。
目先の焦点は明確だ。ビットコインが8万7200ドル前後の抵抗帯を突破してその水準を維持できるのか、それとも同抵抗帯が次のもみ合いレンジの上限として機能するのかが問われている。
現物市場の値動きとあわせて、無期限先物の資金調達率の変化も、短期トレンドの転換を見極めるうえでの主要な手掛かりとなりそうだ。