在宅勤務向けのPCを選ぶ際は、ミニPCとノートPCの見た目やサイズではなく、持ち運びの必要性と実質的な導入コストを基準に判断すべきだ。米ITメディアのEngadgetが5日(現地時間)、こうした見方を伝えた。
Engadgetによると、ミニPCは小型で省スペース性に優れ、外部ディスプレーやキーボード、マウスを組み合わせた作業環境を整えやすい点が特徴だ。
一方、ノートPCも外部モニターや周辺機器を接続すれば、同様の作業環境を構築できる。USB-CやThunderbolt対応のドックを使えば、映像出力や有線LAN、キーボード、マウス、電源をケーブル1本に集約できるという。
性能面では、筐体の形だけで優劣は決めにくい。ミニPCの多くはノートPC向けの部品を採用しており、モバイル向けプロセッサ「Intel Core Ultra 7 265H」を搭載する製品もある。
同じCPUを採用していても、冷却設計やファームウェア、メーカーが設定する電力上限によって、長時間の負荷時のパフォーマンスは変わり得る。
拡張性では、ミニPCに分がある場合が多い。モデルによってはSO-DIMMメモリスロットを2基、M.2 SSDスロットを2基備え、メモリが基板にはんだ付けされた一部の薄型ノートPCよりアップグレードしやすい。
ただし、製品構成によってはRAMやSSDが付属しないケースもあり、ベアボーン価格だけで割安とは言い切れない。必要な部品やOSを追加すると、ノートPCとの価格差が大きく縮まる可能性がある。
グラフィックス性能も同様だ。メールや文書作成、ビデオ会議、Webブラウジングであれば内蔵GPUで十分だが、動画編集や3D処理など高いGPU性能を要する用途では、ミニPCがノートPCより常に有利とは限らない。
最大の違いは携帯性にある。ノートPCは自宅ではドック経由でデスクトップPCのように使い、必要なときにはそのまま持ち出せる。
これに対し、PCをほとんど動かさず、すでにモニターや周辺機器がそろっている環境なら、ディスプレーやバッテリー、キーボードのコストが不要なミニPCの方が合理的な選択肢になり得る。持ち運ぶ機会が多いならノートPC、据え置き中心ならミニPCが向くとしている。