米電気自動車(EV)メーカーで明暗が分かれた。Lucid Motorsの第3四半期の生産台数は3000台を下回り、3四半期連続の減少となった。一方、競合のRivianは低価格帯SUV「R2」の効果を追い風に、生産・納車とも四半期ベースで過去最高を更新した。
米ITメディアのTechCrunchとLucidによると、Lucidの第3四半期の生産台数は2954台、納車台数は3806台だった。生産は前年同期の3891台から約24%減少。今年第1四半期の5500台、第2四半期の4774台に続く減少で、3四半期連続のマイナスとなった。納車は第2四半期の3953台とほぼ同水準を維持した。
Lucidは、生産が納車を下回った背景について、在庫圧縮を優先したためだと説明している。6月にはアリゾナ州のAMP-1工場で2交代制を終了し、足元の需要に応じて生産量を調整している。
シルビオ・ナポリ最高経営責任者(CEO)は、組織の簡素化や人員削減を含む事業立て直しを進めている。Lucidが示した今年のキャッシュフロー改善目標は14億ドル。
低価格帯モデルの投入も後ろ倒しとなった。5万ドル(約750万円)以下を想定する中型SUV「Cosmos」は、発売時期を2027年下期に延期した。
ナポリCEOは、既存車で生じた品質やサービスの問題を繰り返さないため、準備不足のまま製品を市場投入しない方針を示している。
これに対し、Rivianは第3四半期に1万9751台を生産し、1万9248台を納車した。いずれも四半期ベースで過去最高。納車台数は第2四半期の1万2194台から約58%増えた。
Lucidは2021年の上場時、2024年に最大9万台の出荷を見込んでいたが、実際の事業拡大は想定を下回った。今後は「Gravity」の販売回復に加え、「Cosmos」を計画通り投入できるかが焦点となる。