Ride1Upの軽量eバイク「Roadster V3」が、砂地や砂利道、ぬかるみなどを含む約38kmの未舗装路を走行した後も、バッテリー残量を約3分の1残した。通勤向けの都市型モデルながら、想定以上の走破性と航続性能を示した格好だ。
Electrekは10月3日(現地時間)、Roadster V3について、都市部の通勤利用を主眼にした軽量eバイクでありながら、今回のテストで多様な未舗装区間に対応したと報じた。価格は1295ドル。
注目点の1つは車体の軽さだ。基本仕様で約18kgとされ、公共交通機関と組み合わせた移動でも扱いやすい。駅構内で押して移動したり、列車に持ち込んだりする場面でも負担を抑えやすいという。
走行では主にエコモードを使用した。トルクセンサーを備えたミッドドライブがペダルへの入力に応じてアシストを制御し、モーターが前面に出るのではなく、自然なペダリング感を維持する設計だとしている。
未舗装路では、単純な出力よりも車体のバランスや制御のしやすさが重要だった。急勾配や岩場の登坂では、補助的に使えるスロットル機能も活用したという。通常はペダリング主体で走りつつ、深い砂地や急坂で瞬間的に駆動力を補う使い方だ。
最も難しかったのは砂地だった。700×45cのContinental製タイヤでは、ファットタイヤのように砂の上を安定して走るには限界があった。一部では車体が横に流される場面もあったが、速度と操舵を調整しながら走行は継続できたとしている。
一方で、砂利道や締まった土の路面では比較的安定していた。岩が混じる区間も、走行ラインを慎重に選べば大きな支障なく通過できたという。雨上がりの水たまりでは、標準装備の泥よけが実用性を発揮した。
航続性能も一定の水準を示した。約1時間50分かけて約38kmを走行した後も、バッテリーは約3分の1残っていた。360Whバッテリーを基準に単純換算すると、航続距離は約57km相当になる。都市部では1回の充電で約70km走行できるとされており、電力消費が増えやすい砂地を含む条件でも、相応の距離を走ったことになる。
もっとも、Roadster V3がグラベル向けの専用eバイクを置き換えるわけではない。より幅広いタイヤやアグレッシブなジオメトリー、未舗装路向けに最適化したパーツを備える専用モデルと比べれば、限界は明確だ。
それでも今回のテストは、Roadster V3が単なる都市通勤用にとどまらない汎用性を備えることを示した。軽量な車体、自然な電動アシスト、泥よけなどの実用装備により、普段は都市部を走りつつ、必要に応じて軽い未舗装路走行にも対応できるとの評価だ。