Salesforceは、AIを活用した顧客調査スタートアップListenLabsの買収で合意したと発表した。取引条件は明らかにしていないが、買収額は約20億ドルと報じられている。
今回の買収は、両社の交渉が報じられてから約3週間で正式発表された。規制当局の承認を経て、2027年度第4四半期に取引を完了する見通しだ。Salesforceは6月にも、顧客サービス自動化を手がけるFynnを約36億ドルで買収することで合意している。
ListenLabsは、顧客調査を自動化するAIエージェントを開発してきた。プラットフォームは調査対象者の選定、インタビューの実施、回答の分析までを一貫して担う。さらに、行動のシミュレーションにも対応する。調査参加者ネットワークは5000万人超で、120以上の言語でインタビューできるとしている。
中核機能は、デジタルツインを用いたシミュレーションだ。実際の顧客行動を基にデジタルツインを作成し、企業が意思決定に先立って購買者の反応を予測できるよう支援する。Salesforceは、数カ月かかっていた調査を数日で実施できると説明している。
Salesforceは、この技術をMarketing CloudとService Cloudに組み込む方針だ。ListenLabsのアルフレッド・バルフォース、共同創業者兼最高技術責任者(CTO)のフロリアン・ユンガーマンを含むチームは、Salesforce AI Labsに加わる。Salesforce AI Labsのアマン・ナイマト社長は、ListenLabsのエージェントについて、顧客やユーザーフィードバックの文脈理解に役立つと説明した。