Ethereum(ETH) 写真=Shutterstock

Ethereum Foundationは2日(現地時間)、AIサービスなどのAPI利用料を匿名で支払える技術「zkAPI」をEthereumメインネットで稼働させた。ブロックチェーンメディアのCoinPostが報じた。

zkAPIは、プライバシー技術を手掛けるOpen Anonymity Projectと共同で構築した。利用者は事前にETHまたはUSDCをデポジット用スマートコントラクトに預け入れ、取引内容を開示することなく、ゼロ知識証明によって残高があることだけを示して決済できる。

API提供側は証明の有効性のみを確認し、短期間で失効するAPIキーを発行する。この仕組みにより、決済レイヤーとAPI提供者の双方で、請求情報と利用者の身元が結び付きにくくなるとしている。

従来のAPI決済では、利用記録が決済アカウントに紐付くことで、AIサービスへの入力内容が事業者側に蓄積され得る点が課題とされてきた。

zkAPIは、研究者のダビデ・クラピス氏とEthereum共同創業者のビタリック・ブテリン氏が共同でまとめた設計案を基にしている。この設計案はEthereum Research Forumで公開された。

一方、課題も残る。同一の固定IPアドレスから継続的にアクセスした場合、ゲートウェイがリクエストのパターンを相互に関連付ける可能性がある。このため、より高い匿名性を求める利用者には、セッションごとに新しい回線を使うTorの利用を推奨するとした。

また、同じ個人情報や文体、過去の対話履歴が繰り返し表れると、AI提供事業者が複数のセッションを関連付ける可能性もあるという。各セッションを独立させるほど匿名性は高まる一方で、過去の文脈を踏まえた回答は得にくくなると説明した。

開発チームは緩和策として、手入力ではなく、ローカル環境または機密計算環境のモデルに下書きを作成させる手法を示した。

キーワード

#Ethereum #ETH #USDC #ゼロ知識証明 #API #匿名決済
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.