BinanceにおけるXRPの未決済建玉が、直近6カ月の高値から15.3%減少した。資金調達率や推定レバレッジ比率も低下しており、デリバティブ市場の過熱感は後退しつつある。一方、価格の下落は5%台にとどまり、相場は高値圏を維持している。
The Crypto Basicは10月1日、こうした足元のXRP市場の動きを報じた。価格が大きく崩れないまま、先にデリバティブポジションの過熱が和らいだ格好だ。
CryptoQuantのQuicktakeデータによると、BinanceにおけるXRPの未決済建玉は9月29日に5億2150万ドル(約782億円)だった。9月22日に付けた直近6カ月高値の6億1610万ドル(約924億円)から低下した。同日のXRP終値は1.490ドルだった。
清算動向にも変化が出ている。XRPが1.50ドルを上回った9月21日には、ショート清算額が1370万ドル(約21億円)に達し、直近6カ月で最大となった。
その後、価格が高値を付けると、清算はレバレッジをかけたロング側に傾いた。9月24日から29日までのロング清算額は1日平均372万ドル(約5億5800万円)で、直近6カ月の日次平均143万ドル(約2億1450万円)の約2.6倍となった。
単日では、9月23日に843万ドル(約12億6500万円)、9月28日に566万ドル(約8億4900万円)のロング清算が発生した。
Binanceのデリバティブ関連指標も同様の傾向を示した。推定レバレッジ比率は9月22日の高値時点の0.230から0.197に低下し、資金調達率も約0.010から0.005に下がった。
もっとも、レバレッジが完全に平常水準へ戻ったとは言い切れない。足元の0.197は、直近6カ月平均の0.169をなお上回っている。
また、BinanceのXRP未決済建玉が4億7710万ドル(約716億円)、推定レバレッジ比率が0.181だった局面と比べると、9月22日の高値に向けてレバレッジが急速に積み上がっていたこともうかがえる。
一方、現物市場のデータからは別の傾向も見て取れる。BinanceのXRP保有量は直近7日平均で約26億8000万XRPとなり、90日ベースラインの約26億2000万XRPを2.4%上回った。
同期間のXRPレジャーの取引件数は1日平均196万件で、前週比23%増だった。
もっとも、取引所保有量の増加だけで売り圧力の高まりと断定することは難しい。BinanceにXRPがより集中している可能性はあるが、保有者が実際に売却へ動いたことを示す証拠にはならない。
なお、直近14日のうち4日分はBinanceの流入データが欠落しており、週次の資金フロー比較からは除外された。
今回の局面で最も明確なのは、デリバティブポジションの縮小だ。未決済建玉、資金調達率、推定レバレッジ比率はいずれも高値から低下した一方、XRP価格は9月22日時点の水準をおおむね維持した。
ただ、推定レバレッジ比率は依然として直近6カ月平均を上回り、Binance内のXRP保有量も90日ベースラインを上回っている。このため、次の値動きが上昇と下落のどちらに向かうのかは、足元のデータだけでは見極めにくい。