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Kakaoが月額4900ウォンの統合型メンバーシップを始めた。韓国の主要プラットフォーム各社が有料会員サービスを競うなか、Naverが買い物時のポイント還元、Coupangが配送・配達特典を前面に打ち出すのに対し、Kakaoはカカオトークを起点に複数サービスを横断利用させる戦略に踏み出した。

Kakaoは10月1日、月額4900ウォン(約540円)の「Kakaoメンバーシップ」を開始した。先着順で加入を受け付ける。同社によると、ギフト、Talk Deal、Kakao Pay、Melon、Kakao Page、絵文字、Talk Cloud、Kakao Pay損害保険、Kakao Pay証券などを連携する初の統合メンバーシップとなる。

会員はギフトとTalk Dealで、決済手段を問わず利用額の0.5〜5%分をショッピングポイントとして月最大2万ポイントまで受け取れる。ギフトとTalk DealをKakao Pay Moneyで決済した場合は0.5〜1%、オフライン決済では0.5〜2%分のKakao Payポイントを月最大5万ポイントまで付与する。

コンテンツ分野では、月3900ウォン相当の「絵文字プラス」または「Talk Cloud 130GB」を毎月1つ選べる。Kakao Pageの2000キャッシュ、Kakao Pay証券の国内株売却手数料の最大4900ウォン分還元、携帯電話の画面破損時に最大7万ウォン(約7700円)を補償する特典、Melonストリーミングライトの割引利用も用意した。

新規加入者には初回特典として、4900ウォン相当の国内株式と、合計6000ウォン相当のMelonキャッシュを提供する。19歳未満の会員には国内株式の代わりにOlive Youngの5000ウォン割引クーポンを付与する。

### 同額の4900ウォン、Naverは買い物起点で特典拡充

Kakaoの比較対象として最も近いのはNaverだ。Naver Plusメンバーシップの月額料金も4900ウォン(約540円)で、ショッピング、予約、旅行で対象商品・サービスを利用すると、Naver Payポイントを最大5%還元する。公式案内によると、月間決済額20万ウォンまでは5%、20万ウォン超〜300万ウォンまでは2%が適用される。

特典の範囲は、買い物からコンテンツ、配送へと広がっている。利用者はNetflixの広告付きスタンダード、Spotify Premium Basic、PC Game Pass、ウェブトゥーン・シリーズのクッキーのうち1つを毎月選択できる。これとは別に、ウェブトゥーン・シリーズのクッキー10個とMybox 80GBも提供する。

配送面では、「N配送」で1万ウォン以上の注文に送料無料と返品特典を付ける。Kurly N Martでは、メンバーシップ会員向けに生鮮食品の早朝・当日無料配送を提供している。

こうしたコマース強化は業績にも表れている。2026年4〜6月期のNaverのプラットフォーム売上高は1兆9022億ウォン(約2092億円)で、前年同期比12.3%増だった。このうちサービス売上高は、Naver Plusストアやメンバーシップ、N配送の強化を背景に31.3%増加した。全社売上高は同16.2%増の3兆3888億ウォン(約3728億円)だった。

Naverは買い物時のポイント還元を起点に、コンテンツや配送へと利用機会を広げる構図を強めている。

### Coupangは7890ウォン、配送・配達を前面に

CoupangのWOWメンバーシップは色合いが異なる。月額料金は7890ウォン(約870円)とKakao、Naverより高いが、ポイント還元ではなく配送と配達の利便性を主軸に据える。

WOW会員はロケット配送商品の購入で、1点から送料無料となる。ロケットフレッシュは配送可能地域で1万5000ウォン以上購入した場合に利用でき、生鮮食品の早朝配送に対応する。一般のロケット配送商品は未使用品に限り、到着後30日以内なら無料で返品できる。一方、ロケットフレッシュとロケット直輸入は30日無料返品の対象外だ。Coupang Eatsでも、対象地域・対象店舗でWOW会員向けの無料配達特典を提供する。

月額7890ウォンは、Coupangが2024年4月に公表した会費だ。新規会員には同月から適用し、既存会員については同年8月から各自の決済周期に合わせて順次変更した。

Coupangはポイント還元より、買い物やフードデリバリーといった利用頻度の高いサービスの負担軽減に重点を置いている。

### Kakaoが今、メンバーシップを打ち出した背景

Kakaoメンバーシップの特徴は、ポイント特典をギフト、Talk Deal、Kakao Payに集中させた点にある。

2026年4〜6月期のカカオトークの韓国内月間アクティブユーザー数(MAU)は4963万人。すでに大規模な利用基盤を持つだけに、カカオトーク利用者を他サービスの利用や消費につなげる重要性が一段と高まっているとみられる。

とりわけコマースは成長が続く。4〜6月期のTalk Bizコマースの統合取引額は、ギフトなどを含めて2兆7000億ウォン(約2970億円)と、前年同期比9%増加した。ギフト内の自己購入取引額も39%増えており、贈答中心だった利用が自家消費へ広がる流れもうかがえる。

今回のメンバーシップでは、ギフトとTalk Dealの購入にショッピングポイントを付与し、Kakao Pay Money決済にはKakao Payポイントを還元する。こうした設計は、既存の利用動向とも重なる。Kakao PayポイントはギフトやTalk Dealに加え、コンビニやカフェなどオフラインでも使える。

Kakaoの有料サブスクリプションはこれまで、絵文字プラスやMelonなどサービス別に分かれていた。今回は買い物、決済、コンテンツ、金融・保険を1つのメンバーシップに束ねた形だ。

Kakaoの狙いは、月額4900ウォンの会費収入確保にとどまらないとの見方もある。カカオトークの利用者をギフト、Talk Deal、Kakao Pay、コンテンツ、金融サービスへ回遊させ、サービス間のクロスユース拡大につなげる意図がにじむ。

### 後発のKakao、問われる継続利用の動機

もっとも、Kakaoには加入者を集めた後、継続して利用してもらう理由をどう作るかという課題が残る。

Naverはポイント還元を起点に、コンテンツや配送へと反復利用の接点を広げてきた。Coupangも配送やフードデリバリーといった高頻度サービスを会員特典に組み込んでいる。Kakaoも、新規加入時の株式やMelonキャッシュといった一度きりの特典にとどまらず、継続的に体感価値の高い特典を打ち出せるかが焦点となる。

結局のところ、Kakaoメンバーシップの成否は4963万人という利用者規模そのものではなく、毎月4900ウォンを払ってでも使い続ける理由を示せるかにかかっている。ギフトやTalk Deal、Kakao Payを起点とした利用が、コンテンツや金融など他サービスへ実際に広がるかも注目点だ。

Kakaoは今後、適用サービスをさらに拡大する計画だ。キム・ミンギュKakao成果リーダーは「今後もさまざまなサービスとの連携を通じて特典を広げ、Kakaoメンバーシップでしか得られない希少性の高い価値を提供する」とコメントした。

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