写真=アレクサンダー・ワン氏のXアカウントより

Metaの最高AI責任者で、Meta超知能研究所を率いるアレクサンダー・ワン氏はこのほど、Xへの投稿を通じて、パーソナルAIエージェント「Muse」の開発意図を説明した。ユーザー自身も言葉にしきれない願いや目標を見つけ出し、その実現を後押しする「第二の脳」を目指すとしている。

ワン氏は「ほとんどの人は、自分が何を望んでいるのかを口にしない。望みがないからではない。私たちはいつも切実に何かを望んでいる」と投稿した。

そのうえで、人は就寝前や帰宅途中にぼんやりしているときなど、ふと願いを思い浮かべることがあると説明した。家族ともっと長く過ごしたい、社会不安を乗り越えたい、健康的な食生活を送りたい、パン屋を開きたい、アプリを作りたい、忙しい日々のなかで少しでも心を休めたい――。ただ、そうした夢や願いを言葉にする人は少なく、実現に至る例はさらに少ないとの見方を示した。

ワン氏は、何を望んでいるのかを言語化できなければ、それを実現することも難しいと指摘する。「世界は、さまざまな書類や行く手を阻む人、過密な日程、あらゆる障害で満ちた迷路だ。多くの夢は、口に出される前に小さな障害が積み重なって消えていく。どこから始めればいいのか分からず、かけるべき電話もかけないまま、夢を諦めてしまう」と述べた。

さらに、「かなわなかった夢の一つ一つは、人が持つ可能性が静かに失われていくことを意味する」とも記した。

ワン氏が描くのは、誰もが一つずつ「第二の脳」を持つ世界だ。この「第二の脳」は、ユーザーの望みを見つけ出し、それを現実にすることだけを担う統括役だという。

ワン氏は「『何かもっとできる気がする』としか言えなくても、その空白を埋めてくれる」と説明。さらに、「第二の脳は計画を立て、メールを送り、電話をかけ、必要な資金の手当てをし、予定も管理する。人はただ望み、夢を見ることに集中すればいい」と強調した。

また、最も興味深いのは、人々が実際に何を望むようになるのか誰にも分からない点だとした。「これまで世界を変えてきたのは、何とかして自分の夢を実現した少数の人たちだった。だが、誰もが自分の望みを自力で形にしていく世界は、まだ誰も見たことがない」と述べた。

そのうえで、「これからは、世界の80億人すべてが、夢を書き留めるだけで実現に向けた取り組みを始められる」とし、「Museは、人々が自分の望む世界をつくるのを助けるために開発した。望むことに、夢見ることに、すべての人に乾杯」と締めくくった。

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